介護職の夜勤は辛くない!嬉しい手当や仕事内容を本気で解説
夜勤は辛い、キツいと言われますが、本当でしょうか?

介護業界では夜勤があるのは当然とされる風潮がありすが、「夜勤は嫌だ!土日は休みたい!」と考える介護職の方も多いですよね。
確かに夜勤と言えば昼夜逆転で大変な部分もありますが、それだけではないんです。
この記事では「夜勤手当のメリット・デメリット」と、「夜勤が嫌な場合はどうするか」「夜勤を基準に転職するならどうするか」といった事を具体的に書いてみました!
ぜひお役立てください。
もくじ
介護職の夜勤の基本情報
介護の夜勤業務はおおよそ4構成で成り立っています。
- 日勤
- 早番
- 遅番
- 夜勤
この4構成です。
ただしこれは施設の形態によっては2構成の場合や「日勤のみ」という施設もあります。
そういった例外もあるものの、多くの施設は365日この4構成をスタッフでシフトを回すことによって受け持っていく形となります。
今回取り上げる「夜勤」も4構成の1角を成す重要なパートであり、日勤~遅番と同等の質のサービスを求められます。
しかも、夜勤となるとスタッフの人数も限られるため1人の介護職員が負担する業務はより大きいと言えます。
以上が、まず夜勤の基本となります。
介護職が夜勤で働くメリット
さて、皆さんはそんな大変な「夜勤」で働いてみたいと思いますか?
「夜勤」には次のようなデメリットがあります。
- 日勤が続いた後の夜勤は、身体を合わせるのが大変
- 家族や友人とスケジュールを合わせるのが難しくなる
- 昼夜逆転するため、レジャーなどに出かけるのが難しくなる
というと、「絶対夜勤で働きたくない!」と思う方も多いでしょう。
しかし、実は夜勤にはそれを上回るほどのメリットがあるのです。
以下よりご紹介します。
介護職の夜勤メリット1. 夜勤は手当が付く
夜勤をすると手当がもらえます。
この手当があるかどうか、どれくらい支給されるか、というのは月収、年収に大きな影響を与えることがあります。
夜勤手当が大きいほど夜勤に入るメリットは大きくなり、前述のデメリットは気にならなくなります。
夜勤手当の相場は以下をご参照ください↓
介護業界における
「夜勤」と「手当」の話
一般的に、夜勤手当はパート・正社員問わず支給される場合が多いです。
パートの場合、時給に500円程度上乗せされれば並でしょう。
「夜勤手当5,000円/回」のように回数ごとに支給されるケースも増えていますね。
管理人の勤めていた特養の場合、介護福祉士など資格保有者は、より優遇されていました。
夜勤に関する支給額の目安を以下の表にまとめたので、参考にご覧ください。
夜勤手当(1回毎に支給) | 3,000~8,000円 |
---|---|
夜勤手当(パート・派遣の時給) | 22~翌5時の間は時給が25%増し |
夜勤専従の日給(有資格者の場合) | 20,000~30,000円 |
金額は東京の求人を参照したもの
介護職の夜勤メリット2. 施設からの評価が上がる
夜勤が出来る職員は、施設から頼られる存在であると言えます。
よほど人員が不足している施設の場合は入社後2~3ヶ月後で夜勤にアサインされる場合もありますが、多くの場合はある程度経験を積んだ職員が任せられるのが夜勤業務です。
夜勤ができる、という事は介護技術をしっかり身につけているというアピールポイントになるということです。
例えば転職する場合、面接で「夜勤できます」と言えば、受け入れ側は「即戦力になる」「人数合わせができる」と認識を持ち、内定をもらえる確率がぐっと上がります。
今後転職、再就職をすることを視野に入れて働いている方は、できるだけ積極的に夜勤シフトで働いておいたほうが良いと思います。
夜勤手当ももらえるので、一石二鳥でしょう。
あかね
(管理人)
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日勤との比較
夜勤の業務を色々とご紹介しましたが、日勤の業務についても少し触れてみます。
夜勤のキツさは「精神的」なものですが、日勤のキツさは「体力的」なものです。
日勤は入浴介助が大変!
一例として、私の介護施設での「日勤」をご紹介します。
中でも1番大変なのは、入浴介助。
利用者様と1対1でゆっくり話ができるのは入浴のときだけなので、湯船に浸かる利用者様から「日頃の思い」「愚痴」「施設への不満」を色々聞けます。
これは、比較的楽しいです。
入浴介助の何が大変かというと、「衣類の着脱」そして「湯船から利用者様を引き上げる介助」です。
私の務める特養には自力歩行できる方はほぼいないため、利用者様の“足”になるのは“自分”しかいません。
例え私が体重45kgしかなくとも80kgの利用者様を湯船から引き上げなければいけないので、かなりの重労働です。
正しい態勢で行えばさほど苦では無いと言われますが、入浴介助の場合は正しい姿勢を保つことは難しいです。
自分の口より下は湯船へ浸けて自分の身体の力で引き上げるからです。
「お湯があったかいな~」なんてのんきな事は言ってられませんよ笑
夜勤で働きたくない場合はどうする?
夜勤をすれば1回ごとに数千円の手当が入ります。
数千円なので正直割に合わない気もしますが、日勤だけでは正直生活していくには苦しいので、喜んで夜勤をする介護士さんも多いです。
私の場合、夜勤は1か月で4回程入っていましたが、稼ぎたい為に6回入る人も普通にいました。
夜勤業務を就職時の必須要件にしている場合も多いですね。
しかし、「家庭の事情や適性によっては夜勤を避けて働きたい」場合も多いでしょう。
どうすれば夜勤無しで働くことができるでしょうか?
夜勤を回避する方法1. 面接で夜勤できないことを伝える
「面接で夜勤ができないと伝えたら、その場で不採用通達を受けた」
「夜勤ができないから、面接官から嫌味や嫌がらせをされた」という人の話も聞いています。
一応、面接官でもある私の経験で言うと、その場で不採用通達を言い渡したことは1度もありません。非常識な行為だと思います。
しかし、施設によっては前述のように「夜勤をしない=不採用」と決めている所があるのも事実です。
利用者の多くは入居介護サービスを求めており、企業(施設)がそういったニーズに応えようとすると、自然と夜勤業務が発生するので、施設側が夜勤を必須とするのも自然の流れなんです。
夜勤で働きたくない人は面接でハッキリ伝えておいたほうが後々のトラブルを回避できるので良いと思いますが、
それなりにリスクを伴う事を覚悟しておきましょう。
夜勤を回避する方法2. 夜勤無しの介護施設に転職する
極端に聞こえるかもしれませんが、夜勤のある施設で働く、という選択肢もあります。
思うに、以下の施設・形態は夜勤を伴わないでしょう。
- 訪問介護業務
- パート体系の施設
- デイサービス業務
求人情報を探す場合は、その施設・職務に絞り込んで効率よく転職活動を進めていきましょう。
特に、訪問介護は時間の融通が利く施設が多いと思います。
介護の転職エージェントの活用は重要
夜勤無しという条件でも、夜勤手当が多い施設を場合でも、重要なのは求人の量と質にこだわる、ということです。
情報を探す場合、以下のような求人媒体を活用することになるでしょう。
介護の求人媒体の種類について
たくさんある求人媒体のそれぞれの特徴をざっくりとまとめてみました。
総合求人サイト |
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介護の転職エージェント |
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求人誌・求人チラシ |
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転職イベント |
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ハローワーク |
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(参考:森本 千賀子「マンガでわかる 成功する転職」)
管理人のおすすめは介護の転職エージェントです。
同業種の転職にも、他業種をチャレンジする場合にも気軽に活用でき、利用料金も無料です。
さらに、ハローワークでは出会えない「非公開求人」を取り扱っている介護のエージェントを活用すれば、転職できる企業の幅が大きく広がります。
これと「総合求人サイト」を組み合わせるのもおすすめ。いずれもウェブ上で効率よく転職活動を進めることが可能なので、相性が良いです。
「ハローワーク」がやはり基本になると思いますが、「転職エージェント」を活用することで転職に失敗するリスクを減らすことが可能です。
このような、具体的で専門的な内容を含む相談に乗ってくれるのが「転職エージェント」です。
ハローワークでは見つけることの出来ない「非公開求人」を取り扱っている求人サイトも多いため、組み合わせることによって膨大な求人情報を参照することができる、というわけです。
転職エージェントによっては待遇の交渉代行も
夜勤の有無だけでなく、時間の融通や給与面の希望なども具体的にエージェントの担当者に伝えましょう。
書類選考から面接まで進んだら、これを直接先方に伝えなければいけませんが、正直電話や面接などで夜勤の有無など先方に伝えるのは気がひけると思います。
しかし、エージェントによっては担当のコンサルタントが代行して待遇交渉を行ってくれる場合もあるのです。
まさに鬼に金棒。
死角なし!
さいごに~夜勤は悪いことばかりじゃない~
夜勤は辛い!嫌だ!
と決めつけていた方。
この記事を読んで考えに変化がありましたでしょうか?
何事にもメリット・デメリットがあると思いますが、現在の職場のシフトや手当、お給料がベストなのかどうか、今一度考えるきっかけになれば幸いです。
ちなみに私は夜勤大好きです。
静かな職場で精神的に落ち着きますし、手当ももらえるので適正があると思います。
それでは皆様、くれぐれも体にお気をつけて、楽しく介護を頑張りましょう。
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