介護士は何故看護師が嫌いなのか?上から目線で高圧的?

「看護師が偉そう」「看護師があいさつを返してくれない!!」「言うこときけという威圧感がすごい」

という訴えは介護業界でよく聞く話です。

そもそも、なぜ介護士と看護師は合わないのか考えてみました。

そして、互いに理解できる日は来るのでしょうか。

ぜひご覧ください。

 

もくじ

はじめに

はじめに。

これから看護師への文句を書きますが、全ての看護師に対して文句を言いたいわけではない、と強調しておきたいです。

事実、私が最初に働いた老健では看護師はとてもよい人が多かったです。

分からない事を教えてくれたり、残業が多くても滅私奉公な人が多かったです。

その施設では、施設長の意向で、すべての介護業務もルーティンに入り、一緒にやってくれたので、介護スタッフも看護業務がたてこむときにはそちらを優先してください・・と逆に気づかうほど気持ちよく働く看護師さんばかり。

 

しかし・・・その後に転職した老健の看護師は本当にひどかった・・。

ここでは、その老健での介護士について書いていきたいと思います。

看護師だから、看護しかしない?

老健の看護師は、看護だけする人でした。

職域が決まっている・・と言えば正論に思えますが…

我々介護士は状況に合わせて領域以外の雑務も日々こなしていますし、時には看護業務も手伝います。

しかし、私の務めた老健の看護師は徹底して看護のみしかしませんでした。

それは看護師が介護シフトのルーティンに入っていても変わりませんでした。

入浴介助も排泄介助もシーツ交換も認知症の対応も一切しない。

介護士に「はやくしてよ」というだけ。

看護師の仕事といえば、バイタルサインのチェックをしてカルテに記載し、医師に報告するだけでした。

処方箋どおりに内服薬のセットや点滴のセットなどをしたら、あとはナースステーションでおしゃべりするか自分の好みの利用者の対応だけに集中していました。

医師が常駐していないところなので、医療に関することは確かに看護師に全て指示を受けていましたが、自分たちを医者か何かと勘違いしているように思えました。

「自分たちが一番えらい。ここが回っているのは私たちのおかげ。だから、いう事を聴け!」

というプライドの高い女王様のような看護師ばかりだったんです!

①余計な仕事が増えそうな事はシカト

バイタルサインとは別に、介護士目線で利用者に接している時に、違和感を察知する事があります。

熱感があるなあ・・とかちょっと目線がおかしいなあ・・と。

そんな時はまず看護師に報告します。

「今日はこの利用者の体調がおかしいようですが・・」

と報告をしても、

「医師に報告したり処置したり仕事が増えるから」

という理由でシカト。

②聞いたらキレる

内服薬の飲み合わせのことや加算のことを聞くと「私にきかないで!!」とキレます。

「優しく接してほしい」

というわけではなく、人として態度がなっていない事が問題。

我々介護士には医学的な判断が難しい場合が多いのに、このように突き放されると困ります。

介護士を自分の召使いだと思っているようでした。

③残業しない看護師にイラッ

これはちょっと八つ当たりに近いですが笑

私達は8時間すべてをケアに回して、「勤務外」でカルテ記録や受け持ち日誌を書いていました。

一方で、同じフロアで働く看護師は定時の15分前には帰る準備を始めています。

残業=偉い

とは思いませんが、この差は何でしょうか?

介護士だって8時間の定時内で書類整理したいよ!泣

こんなイライラが看護師に対する憎しみに変わることは多いように思います。

経営者は看護師びいき

病院でも介護施設でも看護師同士の軋轢も介護士との対立もあるようです。

理想は「みんな仲良く」ですが、介護は「人は老齢になるとどういう風になるのか」という知識が介護士にしっかりないと慣れないうちは精神を削られてしまいます。

そこに看護師からのシカト攻撃や高威的な態度、お願いしてもやってくれないなどの精神的なフルコンボ攻撃はダメージでかすぎるんですよね・・。

でも、配置基準的にも看護師は必要ですし、医師が常駐していないところは経営者側にとっては看護師サマサマ・・・

だから介護サイドの訴えをきいても、結局最後は看護師の味方をする事が多いです。

そんな不公平感も介護士にとって不満材料になります。

さいごに

看護師さんを続けてきている人って激務をクリアしてきた猛者なので、基本的に姉御肌で気が強い人が多いです。

だから、介護側も最初に「なんでこんなこと知らないの!」など少し厳しい言葉を浴びせられたとしても、あまり気にしないでください。

そういう気が強い看護師であっても、基本的に看護魂をもった「病気をもつ人の気持ちによりそっている」看護師も数多くいらっしゃいます。

やることや責任の大きさについついイライラしてしまったり、介護士にあたる看護師もいるかもしれません。

思うに看護師は「白衣の天使」というイメージだけは先行しますが、看護師という職業でみるのではなくその人個人でみるとうまくいくかなと思います。

自宅ではものぐさのだったり、子育てでイライラしていたり、家計のことで悩んだり普通の人間です。
なので、最初から

  • 看護師なのにやさしくない
  • 看護師なのにあいさつもできないの!
  • うちの看護師は本当にひどい!

と敵視するのではなく、

「看護師も完璧ではなく一人の人間なんだな・・かと思って接するとうまくいくことが多いです。