訪問介護はどんな仕事?業務内容をサ責が詳しくご紹介します【2020年版】

訪問介護に興味がある方へ、現実や希望を語る

私は訪問介護でサービス提供責任者(通称サ責)として働いています。

「訪問介護ってどんな仕事なの?」

「訪問介護って楽しいの?」

今回は、そんな疑問をお持ちの方に向けて、訪問介護の現実を具体的に書いてみました。

現職の私だから書けるリアルな内容になっていると思います。

ぜひ最後までご覧ください!

訪問介護とは。仕事内容について

訪問介護とは、介護が必要な方の自宅に訪問して日常生活のお手伝いをする仕事です。

現場では実際に介助に当たる訪問介護士をヘルパーとも呼びます。

大きく分けて、「身体介護」と「生活支援」の二つのサービスがあります。

※身体介護と生活支援を両方組み合わせる場合もあります。

週に何回ヘルパーが訪ねるか、どんな内容のサービスを行うかは、利用者によって違います。

その際「ケアマネージャー」という方々が作成したケアプランに合わせてサポートしていくことになります。

身体介護

身体介護は、入浴や排せつなどの直接身体に触れる仕事が主です。

最近では自立支援という考え方が重要視され、一緒に家事を行った場合も身体介護に入るケースもあります。

生活支援

生活援助は、言葉の通りですが利用者の生活を幅広くサポートする仕事です。

調理や買い物、掃除などの家事の仕事が主な業務となります。

色々な訪問介護道具紹介

訪問介護士は仕事内容が多岐にわたるため、カバンの中身がいつもパンパンなんていう人もいます。

私のカバンの中には、こんなものが入っています。

  1.  携帯電話とシフト表
  2. メモ帳と筆記用具(油性マジックは必需品!)
  3. 朱肉と捺印マット
  4. ハサミ、テープ、ホチキス
  5. ドライバー
  6. エプロン、使い捨てのビニール手袋、着替え一式(もちろん靴下含む)
  7. 水筒

この七つ道具です笑

この7項目が揃っていればなんとかなるかな?

※地域によっては自転車で訪問をすることもあるので、雨具や折りたたみ傘が必要なこともあります

訪問介護のマイホーム・マイルールとは

訪問介護ビギナー泣かせの「マイホーム・マイルール」についてご紹介しましょう。

訪問介護という介護形式は、利用者的には住み慣れた自宅で生活できるので安心感が高いです。

しかし逆に、ヘルパーから見ると色々な面で大変です。

例えば病院や特養などの介護施設であれば、バリアフリーで手すりも完備された整った環境で介護ができますが..

利用者の自宅は間取りも生活スタイルもまさに千差万別。

築何十年の木造住宅もあれば、マンションやアパートなどの集合住宅もあります。

トイレやお風呂場が狭くてヘルパーが入れない、ということも時々あります。

一番厄介なのは「マイルール」

何より一番やっかいなのが、その家庭ごとの「マイルール」です。

  • たたみの部屋はホウキでフローリングは掃除機
  • 生ものと野菜を切るまな板を分けている
  • 指定のメーカー以外の調味料はNG

などなど..語ればきりがないほどの生活のこだわりがあるのは皆さんも同じでしょう。

訪問介護しは、この家庭ごとのマイルールを尊重しなくてはいけません。

自分とやり方が違うと感じても受け入れる寛容さが必要な仕事なのです。

訪問介護のサービス提供責任者ってどんな仕事?

前述の通り私は訪問介護で「サービス提供責任者」という役割を担っています。

サービス提供責任者とは、ケアマネージャーとヘルパーの間の調整役です。

ケアマネージャーが作成したケアプランをもとに「計画書」を作り、訪問介護ヘルパーを指導して取りまとめる役割です。

※訪問介護ヘルパーが休みの時には現場に出ることもあります。

訪問介護の現実

訪問介護の仕事内容を色々ご紹介してきました。

次は訪問介護の「現実」ということで、ちょっと辛い話をしましょう。

訪問介護の現実1. 困った利用者さんとの遭遇

いわゆる「困った利用者さん」と遭遇する可能性がある、という話です。

例えば、私はこんな利用者さんと遭遇しました。

  1. 言うことを聞かない利用者
  2. 自分の意に沿わないヘルパーを交代させようとする利用者
  3. 「あのヘルパーは泥棒だ!」と言いがかりをする利用者

(3)に関しては「泥棒なわけないでしょ!」と無視するわけにはいかないので、謝罪をかねて訪問して一緒に探しました。

すると、盗まれたはずの財布がタンスの中からひょっこり出てきたりします。

※そんなときでも「見つかってよかったですね」と優しく言えるくらいの忍耐力は欲しいですね!

訪問介護の現実2. 困ったケアマネとの遭遇

利用者やヘルパーだけではなく、背後にも敵がいることがあります。

「残念なケアマネージャー」です。

本来なら訪問介護とケアマネージャーは協力関係にありますが、「残念なケアマネージャー」にあたると仕事が進まなくて困ることがあります。

その上、自分が一番えらいと勘違いしている「ケアマネージャー様」だったら最悪です。

その他にも

  • 現場のことを全く知らずにサービス提供責任者に全ておまかせの「丸投げケアマネージャー」
  • 電話をしてもいつも不在の「放浪ケアマネージャー」

などなど、いろいろなタイプの困ったケアマネがいます。

辛い時もあるが、最高に嬉しい瞬間もある

困った利用者さんに振り回される時は「辛いな~」と思うときもあります。

しかし、やっぱり利用者さんから直接感謝の言葉を聞いたときはとっても嬉しいです。

特に、知恵をしぼった提案がケアプランに採用されたときや、感謝された時の喜びは格別です。

新人のヘルパーが少しずつ仕事を覚えていくのを見るのも、やりがいのひとつです。

辛いこと以上に嬉しい瞬間が多いから、訪問介護という仕事は楽しく続けられるのです。

さいごに~訪問介護を目指す皆様へ~

高齢者の割合は増える一方で、訪問介護の需要は右肩上がりです。

これまで以上に利用者から、社会から求められるでしょう。

ですが、「介護をしてやっている」という態度になってしまわないようにご注意を。

決められたサービス以外のことを勝手にやったり、毎日必死に介護している家族に対してキツいダメ出しをする訪問介護士にならないでください。

私はいつも、利用者に「残念なサービス提供責任者」と呼ばれないように精進する日々です。

皆様におかれましても、ぜひこのスタンスで取り組んでいただきたいと思います。

 

訪問介護という仕事は、本当に奥が深く、変化に富んだ興味深い仕事です。

ぜひ、胸を張って楽しみながら働いていきましょう!

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