介護の転職は無職期間が長いと不利?ブランクが不安な方へ

介護職を退職後、どうしてもブランクが出来てしまうことはよくあります。
その事情は人それぞれですが
- 次の施設が決まらない
- 病傷による長期療養
- 別の仕事(営業など)に従事していた
といった事が多いと思います。
ブランクが長引いた場合は、時間が経つにつれて、
「これまで得てきた知識や介護技術が失われてしまうかもしれない」
という心配があることでしょう。
加えて、
「長期間のブランクを指摘され、面接で不利になるのではないか」
とも心配になりますよね。
筆者は面接官の経験がありますので、その経験と、知識に基づいて、実際に面接で不利になる点と、それを有利に変える方法について書いてみたいと思います。
無職期間やブランクを気にしないことが大切
前述の通り、ブランクの原因は人によって様々だと思います。
- 結婚
- 妊娠
- 子育て
- 他業種への乗り換え
- 家庭の事情で無職
など色々ありますよね。
この事を、できる限りありのまま書くことが大切です。
偽りなく素直に、
- 今までどんな経験を積んできたか
- どんな知識を身に着けたか
- どんなスキルを身に着けたのか
これらを答えられるようにしておいてください。
と言うと、「ブランクをありのまま書くと不利になるから書きたくない」と思うかもしれませんが、
そもそも面接官は、休みの長さで合否を判断をするわけではありません。
面接官が本当に知りたいのは以下の点です。
- 人物がどんな性格か(明るいか暗いか)
- どんな能力を発揮できるのか
- 受け答えがしっかりしているか
- 介護の知識はどの程度あるか
- 介護に役立つ特技はあるか
- コミュニケーション能力はあるか
「ブランクが長いが大丈夫か?」
という心配も無いわけではないですが、介護業界の知識があったり既に技術を修得しているのであれば、基本的には歓迎されるはずです。
もちろん、無職期間が長くても、それだけで転職が著しく不利になるようなことはありません。
逆に言うと、上記のポイントを押さえていなければブランクは関係なく合格が遠のく事になるのです。
志望動機を必ず答えられるようにすること。
面接官の質問に的確に答えられるようにすること。
この2つについて、しっかりと施設の下調べを行い、準備しておいて下さい。
これが一番重要だといえます。
ブランクが問題視されにくい理由
介護業界は人徳を重要視する傾向が他業界に比べて高いように思います。
それは何故でしょうか?
答えは、介護の仕事についてよく考えればすぐに分かります。
介護は基本的に人間相手の仕事ですよね。
ご入居者様に快適に過ごしていただけるよう、コミュニケーション能力がある事はたいせつです。
さらに、信頼関係を築く事も大切で、いざと言う時頼ってもらわないとトラブルに発展する事もあります。
つまり、「嘘をつかないこと」「真面目に仕事に取り組むこと」これも重要なのが介護業界なのです。
一言で言うと「人徳があるかどうか」ということになると思います。
職場は介護求人サイトを利用する
ここまで、履歴書を書く際の注意点や面接の際気をつけることを中心に書いてきました。
しかし、それは転職先の施設が定まってからの話。
そもそも、長期のブランクがある場合は、
- 自分のキャリアを生かせる施設はどこだ
- キャリアに見合った収入を得られる施設はどこだ
という悩みもつきもので、なかなか一人では就職募集先を絞り込めないのが現実だと思います。
さらに、施設を調査するというのも難しいでしょう。
そんな方は介護求人サイトの担当者(登録するだけで専任コンサルタントとして付けてくれます)と仲良くなるのが一番良いといえます。
なぜなら、サイトの方は施設の情報を持っているからです。
ハローワークや雑誌媒体に掲載されていない情報や、既にクローズされたものの再開の目処が立っている施設の情報も持っている場合がありますので、利用しない手はありません。
また、この手のサービスは基本的に利用料無料なので、利用することによるデメリットやリスクは0です。
ブランクの事や、キャリアで不安なことがあれば、なんでも打ち明けてみましょう。
必ずあなたの味方になってくれるはずです。
自信を持って転職に臨もう
転職は人生の岐路です。
選択を誤れば、取り返しのつかない事態に陥ることもあるでしょう。
しかし、悩んだり迷ったりしていると、次第に元気が無くなってきます。
性格が暗くなると面接でも不利になるので、悪循環に陥るとも言えます。
転職活動に際しては、それまでの過程も含めて、自分に自信をもって臨むよう心がけてください。
年数、ブランク、不安な方は一度忘れてください。
また、準備をしっかりしておくことで不安も軽減されます。
本記事がブランクに悩む方の参考になりましたら幸いです。
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