介護士は30歳、40歳でも再就職・転職できる?ブランクも年齢の限界も突破できる。

30代、40代の介護業界への再就職、転職を応援します

介護業界に就職する30歳、40歳が増えています。
介護未経験の人、別の施設へ転職する人、さまざまな人が年齢を問わず介護業界に集まっています。

しかし、転職のことを20代の頃はポジティブに考えていても、30代、40代になると「リスク」を大きく感じるようになりますよね。
この年代になると、若い頃に介護の仕事をしていたけどブランクから復帰したい、という方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、そんな皆様に役立つような情報を厳選してまとめています。

結論から言うと、介護業界は年齢問わずバリバリ働ける業界、ということです!

ぜひ最後までご覧ください。

もくじ

介護業界は何歳まで再就職、転職できるのか

さて、転職の年齢が最適な年齢は何歳なのでしょか?

実は、介護業界では一般的に、20代から40代が「転職の適齢期」なんです。

かなり幅広いと思いませんか?

その他の業種と比べると、特に40代の転職に対してかなり慣用的であると言えますね。

とはいえ30~40代は基本的にはキャリアを見込まれて採用されます。

基本的には「即戦力の場合」上記内容が当てはまることを理解しておいたほうがよいでしょう。

50歳以上は介護業界に転職できないのか

というと、50代以降の人はさすがに介護業界で通用しないのかといえば、そんなことはありません。

例えば、訪問介護などは年齢が高年層(40~60歳)を占めています。

30代転職でも同じことですが、今までのキャリアや知識を活かすことができれば転職はそこまで難しくないのが実情です。

年齢は若いほうが、力仕事ができる分だけ有利です。

しかし、年齢に関わらず、慢性的な人手不足問題を抱えている介護業界としては、とにかく即戦力の人手が欲しいというのが正直なところですからね。

年齢のことは2の次、3の次なんです。

介護業界の平均年齢について

介護業界の平均年齢についても知っておきましょう。

施設体系や介護業界にも色々な業種がありますので、業種別に見ていきます。

訪問介護員の場合

  • 平均年齢 53.3歳
  • 男女比 女性88% 男性10%(無回答が残り)

介護職員の場合

  • 平均年齢 43.8歳
  • 男女比 女性74%
  • 男性24%(無回答が残り)

サービス提供責任者の場合(ケアマネージャー等)

  • 平均年齢 48.1%
  • 男女比 女性82% 男性16%(無回答が残り)

(介護求人ナビ参照 https://www.kaigo-kyuujin.com/oyakudachi/oubo/12347/

と、なっています。

上記の数値を見る限りでは、若い世代が圧倒している、という事は全くありませんね

※福祉専門学校の増加が大きく影響し、現実的には若者が介護業界に入る傾向は年々強まっていますが

スキルを培うために長期間勤務されている方も多いので、結果として平均年齢が若干高めの傾向にあるのではないでしょうか。

こういう統計データから見ても、あまり平均年齢を意識する必要は無い、ということが言えるわけです。

30代、40代の介護士が転職を成功させる方法

転職のポイント1. 入念に就職先調査をすること

年齢に限らず、まず第一に重要なこと。

それは、再就職、転職先の候補となった施設に対して、入念に調査することです。

次のポイントを押さえるのが基本でしょう。

  1. 法人か、民営企業か
  2. スキルを生かせる職場なのか
  3. 交通、給与、賞与は?

他にも様々なことを研究してください。

所帯を持つ方、子供がいる方は、各種手当や保険制度についてもよく調べましょう。

会社の資料が手に入るのであればそれに目を通しても良いですし、口コミサイトなどネットの情報を徹底して集めます。

  • 企業サイトの会社概要、沿革
  • スタッフのブログ(Facebook、Twitterなど)
  • 口コミサイト(Googleなど)

に目を通すのも重要です。

こういった事前調査を面倒に感じるかもしれませんが、次のようなメリットがあります。

  1. 企業イメージが具体化するので、入社後に「思ったのと違った」となるリスクを抑えられる
  2. 面接の受け答えに強くなる
  3. 自信がつくので安心感を得られる

個人的には、特に(3)の意義が大きいと感じています。

30代、40代の再就職、転職は不安が付きまとうもの。

じっとしていては不安感に押しつぶされそうになりますよね(私はそうでした)。

だからこそ、調査する作業に没頭し頭を働かせることで、自信をつけて精神的な安心感を得る必要があるのではないでしょうか。

転職のポイント2. 介護の転職エージェントを利用する

ここまで「情報を得ることが大切」という事を中心にお話ししてきましたが、紙媒体や口コミサイト、企業サイトから情報を得るだけでは決定的に不十分です。

ハローワークには求人募集程度の情報しかありません。

ハローワークに加えて、

  • 転職エージェント
  • 転職サイト

これらを活用することが重要です。

いずれも無料で利用でき、特に介護業界に特化したエージェントであれば、30~40代の転職でも強力にサポートしてくれるはずです。

エージェントの多くは膨大な顧客(施設)のデータを保有しており、そこから業の評判や、入所者のリアルな感想も参照できます。

つまり、ネットサーフィン程度ではとても得られないようなリアルな実情が反映された、生きた求人情報にアクセスできるということです。

「非公開求人」と呼ばれる、ハローワークなどでヒットしない求人にも出会えます。

顔アイコン

30代の転職ということでなかなか自信が持てないんだけど..

こんな話も、ぜひ積極的にしてみてください。

きっと転職、再就職のモチベーションが上がる話をしてくれたり、具体的な転職アドバイスを受ける事ができるはずです。

ブランクがある介護士の方でも大丈夫です

介護職を退職後、どうしてもブランクが出来てしまうことはよくあります。

その事情は人それぞれですが「次の施設が決まらない」「病傷による長期療養」「別の仕事(営業など)に従事していた」
といった事が多いと思います。

他でもない、私も30代前半~40代前半までの間別の業界にいた再就職組です。

ブランクが長引いた場合は、時間が経つにつれて、「これまで得てきた知識や介護技術が失われてしまうかもしれない」と心配になりますよね。

加えて、「長期間のブランクを指摘され、面接で不利になるのではないか」とも心配になるもの。

しかし、思った以上にブランクというのは求職者にとって不利に働かないものなんです。

ブランクが問題視されにくい理由

介護業界は人徳を重要視する傾向が他業界に比べて高いように思います。

何故なら、介護は基本的に人間相手の仕事だからです。

ご入居者様に快適に過ごしていただけるよう、コミュニケーション能力がある事は大切です。

さらに、信頼関係を築く事も大切で、いざと言う時頼ってもらわないとトラブルに発展する事もあります。

つまり、「嘘をつかないこと」「真面目に仕事に取り組むこと」これも重要なのが介護業界なのです。

一言で言うと「人徳があるかどうか」ということになると思います。


以下より、実際にブランクのある方が「履歴書」や「面接」を突破していく方法を、2つのポイントに絞ってご紹介します。

ブランクのある方の再就職方法1. 履歴書や面接では、ブランクについてありのまま書こう

ブランクの原因は人によって様々だと思います。

  1. 結婚
  2. 妊娠
  3. 子育て
  4. 他業種への乗り換え
  5. 家庭の事情で無職

など色々ありますよね。

この事を、できる限りありのまま書くことが大切です。

偽りなく素直に、

  1. 今までどんな経験を積んできたか
  2. どんな知識を身に着けたか
  3. どんなスキルを身に着けたのか

これらを答えられるようにしておいてください。

と言うと、「ブランクをありのまま書くと不利になるから書きたくない」と思うかもしれませんが、

そもそも面接官は、休みの長さで合否を判断をするわけではありません

ブランクのある方の再就職方法2. 採用担当者が求めるツボを心得よう

面接官(採用担当者)が本当に知りたいのは、次のようなことです。

  1. 人物がどんな性格か(明るいか暗いか)
  2. どんな能力を発揮できるのか
  3. 受け答えがしっかりしているか
  4. 介護の知識はどの程度あるか
  5. 介護に役立つ特技はあるか
  6. コミュニケーション能力はあるか

「ブランクが長いが大丈夫か?」

という心配も無いわけではないですが、介護業界の知識があったり既に技術を修得しているのであれば、それは2の次、3の次。

しっかりとツボをおさえれば、基本的には歓迎されるはずです。

介護の面接での「長所・短所」の伝え方

面接を受ける時に、長所と短所をどうしようかと迷う人もいると思います。

今回は、面接で落とされない「長所と短所の効果的な伝え方」についてお話します。

面接が近づいている人は、参考にしてください。

短所が一番大事!

短所をどう伝えるかが一番大事です。

伝えたいことが同じだとしても、言葉選びや表現方法を誤ってしまうと、マイナスな印象を与えてしまいます。

1つの短所が原因でお見送りになるケースもありますので、気を付けなければなりません。

また、長所よりも短所の方が印象に残ってしまった場合、その短所が気になってマイナスなことばかり目についたり耳についたりする可能性がありますので、気を付けましょう。

短所を聞かれた時、どう答えたら良い?

短所を答える際には「相手に良い受け取り方をしてもらえるようにする」ことを意識すると良いです。

言葉選びや表現方法を工夫することが大事です。

言葉選びの注意点

言わなくても良いキーワードは、言わないようにしましょう。

例えば...

  1. 「気が短い」「キレやすい」などのキーワードは、相手に怖い印象を与えてしまいます。
  2. 「(介護の転職回数が多い人が)飽き性だ」というキーワードを使うと、継続性がないのではないかと思わせてしまいます。
  3. 「人見知り」というキーワードは使い方によっては、社内の人間関係がうまくいかないのではないかな…という印象を与えてしまうかもしれません。

相手に、マイナスな印象を与えてしまう言葉は選ばず、いくつか項目を出し、よく考えて短所を選ぶようにしましょう。

長所・短所 それぞれの伝え方

長所の効果的な伝え方

長所に関しては、今回の仕事に合っているなと思ってもらうことです。

長所はプラス要素に繋がることなので、長所が原因で落とされたり、マイナスな印象を与えてしまうということはありません。

ただ、今回の介護の仕事で求める人物像とリンクするような長所であれば、評価としてもその長所は「今回の仕事に合っているな」という印象を与えることができるでしょう。

短所の効果的な伝え方

  1. エピソードをしっかりカバーしきれる言葉なのか
  2. 相手がそれを聞いた時に、どう感じるのか(マイナス要素が強すぎたら言わない方が良い)

このことを考えながら、短所を選んでいきましょう。

まとめ 自信を持って転職に臨もう

転職は人生の岐路です。

選択を誤れば、取り返しのつかない事態に陥ることもあるでしょう。

しかし、悩んだり迷ったりしていると、次第に元気が無くなってきます。

性格が暗くなると面接でも不利になるので、悪循環に陥るとも言えます。

転職活動に際しては、それまでの過程も含めて、自分に自信をもって臨むよう心がけてください。

年齢やブランクなどの不安は、一度忘れてください。

 

年齢を考えるのでなく、自分が現場で何をしたいのか、何ができるのかを一番に考えましょう。

年齢を気にしてネガティブにならずに、介護に夢や情熱を持つこと、そして自信を持つことが大切です。

自分が現場で何が出来るのかをよく分析して、冷静に自分の強みを面接などでPRできれば再就職、転職はきっと成功するでしょう。