介護士が転職、再就職で不安になる1番の理由。不採用でも大丈夫。
転職、再就職が不安な介護士さんへ

介護の転職、誰もが不安に感じる部分があるでしょう。
しかし同時に新しい職場に対する期待も同じくらいあるでしょう。
あと一歩が踏み出せない、そんな方のために今回は転職することの不安原因や、解消方法について丁寧に解説してみました。
ぜひご参照ください!
もくじ
転職が不安な方へ
転職を不安に感じる、その原因は何なのでしょうか?
原因が漠然としている状態では、なかなか改善案は浮かばないものです。
原因は人によって異なるので一概には言えませんが、例えば、次のような悩みを抱えていて、結果としてそれが「不安」という感情として表れているのでは無いでしょうか。
- 次の職場で人間関係がどうなるか不安だ
- 新しい仕事に対応できるか不安だ
- 今の介護の知識で通用するのか不安だ
- 上司と上手く付き合っていけるか不安だ
- 正社員として登用されるか不安だ
概ね、これらのいずれか、あるいは複数の項目が入り混じって「不安」な状態になっていることと思います。
以下より、「不安」を払拭し転職活動にシフトし、待遇の改善を目指す方法を書いてみたいと思います。
不安になる理由1. 情報を集めよう
さて、いかにして「不安」を払拭すればよいのか。
情報をしっかり収集しよう
人間は未知なもの、正体が見えないものに対しては「不安」という感情を抱くものです。
逆にいうと、情報を集めて理論で武装することによって不安を払拭できる場合があります。
ハローワークにわざわざ通う必要はありません。
希望の施設について検索することによって、「会社の評判」「会社の業態」などの情報は容易に手に入る時代です。
例えば、「施設」というキーワードだけでも掘り下げれば多くの種類があり、業務内容が多岐に渡ることが分かります。
介護施設の種類について
介護業界には多様な介護施設があり、それぞれに特徴や受け入れ条件・運営母体の違いがあります。
代表的な施設としては、以下のようなものがあります。
- 介護付有料老人ホーム/○
- 住宅型有料老人ホーム/○
- グループホーム/○
- サービス付き高齢者住宅/○
- 健康型有料老人ホーム/○
- 高齢者専用賃貸住宅/○
- 高齢者向け優良賃貸住宅/○
- シニア向け分譲マンション/○
- 特別養護老人ホーム/△
- 介護老人保健施設/△
- 介護療養型医療施設/△
- 軽費老人ホーム/△
- ケアハウス/△
○・・民間が運営 △・・公的施設が運営
こういったすぐに検索できる情報に加えて、転職したい企業に対するイメージが固まったら転職エージェントも活用した方がいいでしょう。
プロ目線で転職活動の内容を評価してもらえる他、
- 在職者のフィードバック
- 離職率
- 内定率
といったコアな情報が手に入る場合があります。
あかね
(管理人)
このサイトでは、転職時に役立つ転職サイトをランキング形式で掲載中。
管理人が転職する時に検索魔と化し情報を調べまくった日々の集大成なので、自信を持ってオススメします笑。
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ブラック企業についても理解を深めておこう
例えば、「ブラック企業」というものに対しても、その特徴やブラック企業の出す求人の特徴を知っておくだけで、
数々のリスクを回避することができるのです。
情報は武器です。
↓ブラック企業の特徴↓
介護のブラック企業の特徴
以下に介護のブラック企業の特徴としてよく言われる危険なポイントを列挙します。
こういった傾向が強くないかどうか、しっかりと調査してリスクを回避してください。
- 月40時間以上の残業
- 残業代が出ない。サービス残業
- 暴言や陰口(対スタッフor対利用者)
- シフトが直前まで決まらない
- 雰囲気が殺気立っている
- 上司のパワハラとも取れる言動が多い
- 昇給がない
- 労働に対して著しく給与が低い
- 職場に笑顔がない
- 当日に欠勤する場合、代理人を充当しないと休暇が認められない
もし、ここで挙げた点にあなたが働いている職場が多く該当しているのであれば、ご自身の健康と将来のために、今すぐ転職を積極的に考える必要があると思います。
無闇に求人を探すのではなく、介護の転職のプロ(転職エージェント)を活用するのがおすすめです。
不安になる理由2. 介護の資格が無いから
不安になる理由のもう一つ。
それは転職前に役に立つ資格を持っていないということです。
資格は転職・就職において自分を有利にしてくれるだけでなく、資格保有者であるという自負からくる「自信」が、不安になった時に自分を支えてくれます。
介護の主な資格
介護業界の仕事は多岐に渡り、幅広い専門的な知識が求められます。
そのため、資格の種類も多く複雑なため、以下に表としてまとめてみました。
資格名 | 簡単な説明 |
---|---|
介護職員初任者研修 | 介護の資格では「入門」とされ、まずは取得を目指したい基本の資格です。 |
介護福祉士実務者研修 | 介護職員初任者研修資格からステップアップで取得される場合が多いです。 介護施設で働きながら介護福祉士を目指すためには、実務者研修の修了が必須 |
ケアマネジャー(介護支援専門員) | 昨今取得難易度が上がっている介護業界の代表的な資格の一つ。長期の実務経験が必要な専門性の高い資格です。 |
介護福祉士(国家資格) | 介護の国家資格です。 介護福祉士実務経験or福祉系高校 or 養成施設、いずれかを軸に取得を目指す国家資格です。 働きながら取得するのが難しい資格ですが、これがないとできない業務も多いため、可能であれば取得しましょう。 |
レクリエーション資格 | レクリエーションにも資格が存在します。保有すれば、レクリエーションのリーダーになりやすいなどメリットがあるでしょう。 |
サービス提供責任者 | サービス提供責任者として必要な知識を保有していることを証明する資格です。長期にわたり介護業界で働くのであれば視野に入れておきたいですね。 |
看護師資格 | 介護とは無縁に思えますが、看護師から介護士に再就職、転職するケースもあるようで、たまに介護士でありながら看護師資格を保有しているケースがあります。 病院で従事する介護士であれば、一目置かれる存在になれるでしょう。 |
ヘルパーは特定の資格がなくても就職できますが、利用者宅で身体介護を行う訪問介護員になるには「介護職員初任者研修」「実務者研修」の認定が必要です。
いずれにしても、新たに資格を取得するのはハードルが高いものです。
キャリア・収入アップを目指すのであれば介護の資格取得をサポートしてくれる再就職、転職エージェントもあるので、活用してみてください。
すでに国家資格を持っている方
すでに国家資格を持っているのでしたら、不安になりすぎず胸を張っていきましょう。
介護の転職市場において、例えば「介護職員初任者研修」といった国家資格を持っていれば、かなり有利です。
資格があれば有利に再就職、転職できます
以下の資格の内、いずれかをお持ちではないですか?
- ヘルパー2級
- ヘルパー1級
- 介護職員初任者研修
- 実務者研修
- 介護職員基礎研修 介護福祉士
- 社会福祉士
- 介護支援専門員(ケアマネージャー)
- 理学療法士 作業療法士
- 言語聴覚士
- 管理栄養士
介護関連の資格保有者は即戦力の優秀な人材なので、求人サイトを使えば「高待遇」「好条件」の優良求人案件を紹介してもらえるケースが多々あります。
年齢やブランクなどのハンディがあっても、無資格者より有利な条件で再就職、転職が可能です。
それでも不安なら…
いくつか不安を払拭する方法をご紹介しましたが、それでもまど転職に対して不安があるようであれば、一度冷静になって自己分析をしてみることも大切です。
ノートに一行ずつ自分が今不安に感じていることを列挙していってください。
基本的に真っ先に出てきた項目が精神的に大きな負担になっている場合が多いので、上から順番に解決する方法を考えてみましょう。
きっと、これまで気がつかなかったような自分の弱さや不安の種を見つけることができるでしょう。
他にも、転職エージェントの利用を活用することも有効でしょう。
一人で活動するより、並走してくれるサポーターがいた方が精神的な負担が軽減します。
介護の転職エージェントを活用するメリット
介護の転職・就職活動においては、「なぜ転職したいのか」「転職してどうなりたいのか」といった気持ちを整理することが重要です。
ご自身の強みや経験を整理すれば自然と「どこに向かって動けばよいのか」見えてきます。
ただ、自分を客観的に分析したり、気持ちを言葉に変えるのは難しいですよね?
そんなときに役立つのが介護の転職活動を補助するエージェントです。
面接の対策までサポートしてくれるエージェントを選ぼう
面接で「言いたいことを言えなかった」という経験を、多くの就活者が経験します。
言わなくてもよい言葉を言ってしまい、どんどんポイントを下げてしまうケースもあります。
これを自分一人で改善するのは時間がかかるため、面接に苦手意識のある方は面接サポート(対策)までしてくれるエージェントを頼りましょう。
「長所、短所は何ですか?」「なぜ今の会社を出るんですか?」という質問に対する答えを、戦略を立て、自身の気持ちも乗る話の内容で作り込む事ができるようになるはずです。
モチベーションのコントロール
一人で転職活動をすると、結果がうまくいかないと自分で抱え込んでしまうことが多いです。
元気ややる気がなくなったり、誰かに励ましの言葉をかけてもらえなかったりすると、立ち上がれない人もいます。
こういう人に対しては、愚痴を聞いてくれる人がそばにいると良いですね。
諦めそうになったときにする励ましの言葉を掛けてくれたり、調子に乗ってしまっていて足元が見えていないときは、厳しく言ってくれる人がいれば理想的です。
目標に向かって一緒に走る仲間を作ったり、親身になって就活相談に乗ってくれる介護のエージェントを利用するのは良い選択だと思います。
管理人
流れなどをご紹介します。
退職のタイミングについて
さて、次は「退職のタイミング」を考えなくてはいけません。
適切な退職タイミングとしては
- 退職は1か月前
- 次のシフトが出る前
この2つを満たすのがベストです。
介護業界の勤務体系はシフト制の365日で回っています(施設の業態によって異なりますが)。
月初から月末まで平日週5で運営される事は滅多にありませんよね。
こういった状況下であれば、退職の適切なタイミングを定めるとすれば「新しいシフトが出る前」がベストとなるわけです。
シフトが出てしまってからの申し出は、同僚、上長、施設全体に迷惑をかけてしまいますので避けるべきです。
具体的には人員配置に欠陥が出る事により迷惑をかけてしまいます。
退職日は、その月の自分のシフトの出勤最終日に定めましょう。
辞めるからといって他人に迷惑をかかるのもお構いなし、という態度では今後いろいろな面で損をすることになるので改めましょう。
介護の転職は仕事を辞めてから始めるべきか?辞めないで始めるべきか?
さて、転職を検討している方の多くは「現在の仕事を辞めてから転職を始めるべきか」と悩んでいるのではないでしょうか?
それぞれにメリット、デメリットがあるので、まずはそれぞれの注意点やリスクについてしっかり確認した上で、進むべき道を定めていきましょう。

介護の転職は仕事を辞めてから始めるべきか?...というと、これはどちらも正解だと思います。
どちらにも申し分ない大きなメリットがあるのです。
私も転職の際、この2択で大いに悩みましたが、最後は自分の直感を信じて突き進めば、それが正解だと思います。
転職の流れ1. ハローワークか転職エージェントか
退職後はハローワークを頼るのか、介護の転職エージェント、または求人サイトを使用するか見極める必要があります。
求人を探す上で、特に注意すべきなのは以下のような項目でしょう。
- 業務時間
- 業務形態
- 給与
- 賞与の有無
- 休暇の扱い方
- 企業、施設概要
- 資格の取得の可否
- 離職率
- 在職者のフィードバック
まだまだありますが、これらを膨大な全ての求人に対して行うのは不可能に近いです。
「ハローワーク」は基本として、その他の求人媒体も効果的に活用して効率的に転職活動を進めて行く方が合理的です。
介護の求人媒体の種類について
たくさんある求人媒体のそれぞれの特徴をざっくりとまとめてみました。
総合求人サイト |
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介護の転職エージェント |
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求人誌・求人チラシ |
|
転職イベント |
|
ハローワーク |
|
(参考:森本 千賀子「マンガでわかる 成功する転職」)
管理人のおすすめは介護の転職エージェントです。
同業種の転職にも、他業種をチャレンジする場合にも気軽に活用でき、利用料金も無料です。
さらに、ハローワークでは出会えない「非公開求人」を取り扱っている介護のエージェントを活用すれば、転職できる企業の幅が大きく広がります。
これと「総合求人サイト」を組み合わせるのもおすすめ。いずれもウェブ上で効率よく転職活動を進めることが可能なので、相性が良いです。
あかね
(管理人)
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転職の流れ2. 転職先の施設を決定する
介護転職サイトへの登録を済ませ、準備が整ったら施設を絞り込んでいきましょう。
この時、漫然と「介護」という大きなくくりで転職先を探すのは非効率です。
- 退職後に何をしたいのか
- どこで働きたいか
といった事を自問自答し、
デイサービスにするのか、入所型にするのか、大まかに決めることが重要です。
自分の正確や適正を自己分析しながら進路を定めれば、かなり選択肢が絞り込めるので効率よく転職先を探すことができます。
自分にとって最もメリットが大きい施設を選びましょう。
転職の流れ3. 面接の日取りを決める
入所したいと思った施設が見つかったら、面接を申し込みます。
その際、面接日は必ず自分の希望を伝えましょう。
自分で面接日をコントロールすることで、同時に2つ、3つと同時に面接を申し込むことができるようになります。
また、面接の日にいきなり他の施設から連絡を受けてしまう、という事故を未然に防ぐ事にも繋がります。
希望日を受け入れてくれない施設も稀にあるでしょう。
そういった施設は受けないほうが良いです。
経験上、このような施設は職員の事情を頭に入れず行動する傾向があると言えます。
「職員は動いてなんぼ」
なんて言い方が悪いですが、こんな考え方の施設が多い気がします。
例えば、この手の施設で働いていた方の実体験で例えるならば、
- 家庭を見れない
- 自分の時間が取れない
- 休みが無い
- 親の最後を看取れない
という事が実際にありました。
また、このような施設はうまく運営が行われていない状況だったので、経営状況も悪かったです。
まさに悪循環ですね。
「自分の意見が伝わるか」
ただこれだけのことですが、転職先を試す意味でも非常に意義があることなので、ぜひ実践してみてください。
介護の転職で不採用だった時どうする?
介護業界を希望していたにも関わらず、面接で不採用を言い渡され自信を失ってしまう事はよくあります。
「介護業界は就職しやすい」と一般的に言われているので、そんな中で「不採用」を言い渡されたことになおさらショックが大きくなるのは仕方のないことです。
このような気分になってしまうのも、普通の事です。
しかし実際のところ「不採用」は資格の有無や経営状態などに左右される事も多いのです。
「1ヶ月前なら採用できたけど、状況が変わったので今はダメ。」
そんな事もザラです。
「自分はよほどダメなんだ」と必要以上に落ち込む必要はありません。
せっかく介護という素晴らしい仕事に従事できるのに、たった1度の不採用をきっかけに介護業界を諦めてしまうのはもったいない事です。
本命を面接する前に、もう1社受けて置くのも良い
私は本命の施設面接前から準備をすることがあります。
批判を恐れずに書きますが、その施設と似た、別の施設を1か所受けておくのです。
もちろん本命に落ちた時そこに入社する意思はあるので、いわゆる「滑り止め」という感覚で面接に臨みます。
一度面接を経験し「免疫」を付けることによって、プレッシャーが少なからず減少されます。
1箇所受けただけで諦めない
不採用を受けてしまった場合は、心を切り替え、次回の面接に活かす前向きさを持つ事が一番大事だと思います。
もし、心が折れてしまってどうしても前向きな気持ちになれない時は、1日ないし2日、介護から離れてみてください。
そして、自分の趣味に没頭すること。
これが一番のリフレッシュでしょう。
いつまでたっても不採用だったことを引きずると、自信を取り戻すことは難しいです。
落ち込みやすい人は..
- 試験を受ける
- 一日リフレッシュする
- 合否が出てから1日、2日リフレッシュする
このように、面接の合間に積極的にリフレッシュ(介護、面接、合否、すべてを忘れて楽しむ)する時間を設けると良いですね。
さいごに
就職、転職を希望する方にとって一番重要な事は何か。
私は「退職後の時間の過ごし方」だと思います。
- 自己分析
- 求人サイトの登録
- 進路の絞り込み
- 施設の調査
やることは山積みです。
こういったアクションは、退職を希望するところから開始している、とも言えます。
時間を有効に使って、就職活動を行って下さい。
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