最悪な職場で働く介護士へ。私が転職を決意し、人生を取り戻した実話
手取り11万のブラック職場から転職しました

読者様から寄せられた介護の体験談記事を掲載しています。
始めまして。
介護の仕事に従事し、かれこれ15年経ちました。
転職は1度体験しているのですが、転職前の職場がとにかくダメだったのです。
私がかつて勤務していた病院介護は、最悪でした。
一つは「人として」ダメ。もう一つは「待遇」がダメ(手取り11万円)。
ダメのダブルパンチでノックアウトです。
「人として」というのは、その病院で横行していた「入居者を力技で利用者様を扱う」という文化のようなもの。
もはや入居者を人間として扱っているかわからない介護をしてきました。
今回は転職までの経緯や、その後について書いてみたいと思います。
もくじ
療養病棟での介護は最悪だった
私が初めて就職したのは病院の療養病棟でした。
看護学校で取得した「ホームヘルパー2級」を活かし、その系列の病院で働きました。
人間関係としては良かったです。
介護士と看護師半々のスタッフで人数が揃っていて体制が良く、それなりに衝突はしていましたが笑
上手く調和がとれた職場で、良かったです。
思うに、「ブラック企業」と呼ばれる企業でも全てが「悪い」というとそうではなく、
良い部分はあるけど、「悪い」ところがとんでもなく「悪い」からバランスが悪くなってしまっているのだと思います。
利用者を人間扱いしてください!
さて、その病院の療養病棟のどこに問題があったのか?
あまり具体的には書けませんが、力技で利用者様を扱うような所でしたね。
もはや人間として扱っているかわからない介護をしていました。
時々「介護士による暴力!」としてメディアが介護業界に注目することがありますが、いつか自分の施設も暴力沙汰が問題になるのではないか、と毎日不安でした。
もちろん自分はそういった類の人たちに加勢することは一切ありませんでしたが..
このままだとエスカレートして、私も巻き込まれて犯罪につながるのではないかという危機感すらありました。
本当に、本当に最悪な介護環境でした。
しかも、それに加えて手取りは、11万円。
当時一人暮らしでしたが、生きていくのがやっとと言うほどカツカツでした。
かくして、私は転職を決意したのでした。
転職してから転職活動スタート
さて、転職といっても
- 退職してから転職活動を開始するか
- 働きながら転職活動をするか
という2択で悩みますよね。
私の場合は、前者の「1度やめてから転職活動を開始する」方を選びました。
その後はすぐに転職サイトなどを利用しながら転職先を探しはじめました。
求人を色々と探してみると、
- デイサービス
- 老健
- 特養
他にもいろいろな種類の施設があることが分かり、率直に言ってかなり迷いました笑
介護施設の種類について
介護業界には多様な介護施設があり、それぞれに特徴や受け入れ条件・運営母体の違いがあります。
代表的な施設としては、以下のようなものがあります。
- 介護付有料老人ホーム/○
- 住宅型有料老人ホーム/○
- グループホーム/○
- サービス付き高齢者住宅/○
- 健康型有料老人ホーム/○
- 高齢者専用賃貸住宅/○
- 高齢者向け優良賃貸住宅/○
- シニア向け分譲マンション/○
- 特別養護老人ホーム/△
- 介護老人保健施設/△
- 介護療養型医療施設/△
- 軽費老人ホーム/△
- ケアハウス/△
○・・民間が運営 △・・公的施設が運営
転職エージェントさんと話をしていくうちに、
というアドバイスをいただき、基本的にオープニングスタッフの求人ばかりをチェックする日々。
そんな中出会ったのが、とある「有料老人ホーム」。
- 書類選考
- 面接
- 内定
と、1,2,3でぽんポーン!と進み、1ヶ月後には入社していました。
あまりにも内定をあっさりもらえたのでビックリしました!
あかね
(管理人)
このサイトでは、転職時に役立つ転職サイトをランキング形式で掲載中。
管理人が転職する時に検索魔と化し情報を調べまくった日々の集大成なので、自信を持ってオススメします笑。
ぜひ、ご覧ください!
転職して変わった色々なこと
転職した有料老人ホームでは、
- お給料も以前の職場の倍以上
- 5交代制
- 夜勤手当が支給される
と、これまで以上に好待遇で迎えていただくことができました。
施設の環境もよく、
- 24時間間看護師在中
- 理学療法士在中
と、色々な面で行き届いた施設でした。
特にうれしかったのは「夜勤手当」がしっかりと支給されることで、これだけで大幅な収入アップとなりました。
※夜勤などの手当は施設によってかなり差がありますので、転職される際はご注意ください。
介護業界における
「夜勤」と「手当」の話
一般的に、夜勤手当はパート・正社員問わず支給される場合が多いです。
パートの場合、時給に500円程度上乗せされれば並でしょう。
「夜勤手当5,000円/回」のように回数ごとに支給されるケースも増えていますね。
管理人の勤めていた特養の場合、介護福祉士など資格保有者は、より優遇されていました。
夜勤に関する支給額の目安を以下の表にまとめたので、参考にご覧ください。
夜勤手当(1回毎に支給) | 3,000~8,000円 |
---|---|
夜勤手当(パート・派遣の時給) | 22~翌5時の間は時給が25%増し |
夜勤専従の日給(有資格者の場合) | 20,000~30,000円 |
金額は東京の求人を参照したもの
研修制度もスキルアップに役立った
有料老人ホームでは、スタッフ研修として座学と技術研修がありました。
そこで、コミュニケーション技術や、身体介護技術、法律、禁止事項等を改めて学んだと思います。
まぁ、この研修は結構キツかったですけどね、正直。
今までの経験が全く役に立たないものだということを教えられたからです。
私としては経験者として採用されたので即戦力のつもりでしたが、文字通り0からのスタートでした。
ですが、2週間びっちり研修していただいたおかげで、介護に本当に必要な技術が身に付いた事は喜びでした。
この研修があったお陰で利用者様への向き合い方、尊厳の大切さを改めさせられました。
さいごに
転職の前後で変わったことを表にしてみました↓
転職前 | 転職後 | |
---|---|---|
資格手当 | ☓ | ○ |
夜勤手当 | ☓ | ○ |
スキルアップ制度(資格研修等) | ☓ | ○ |
年収 | 約250万 | 約350万 |
転職には研修などの苦労もつきものですが、無駄な事は何一つありません。
本当に転職出来て良かったと思っています。
ブラック企業に努めていることになかなか自覚できなかった自分が、「これではダメだ!」と思い立って転職してたったの3ヶ月。
やりがいのある仕事と、手当をいただける施設に就職できて、本当に良かったと思っています!
転職には確かにリスクはつきものですが、私の経験上、意外と何とかなるものだと思います。
本記事が皆様の参考になりましたら幸いです。
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