老人ホームに転職した介護士が後悔している事。自分を守るために。
老人ホームに転職した介護士が転職する方に伝えたい

読者様から寄せられた介護の体験談記事を掲載しています。
大学卒業後、介護福祉士養成専門学校に入学し、介護福祉士になりました。
それから「従来型」とも言える業務帯だった特別養護老人ホームに就職し、その後「最新型」の有料老人ホームに転職しました。
「特別養護」から「有料」老人ホームに転職した訳です笑
転職してから後悔した事や、良かったことを色々とぶっちゃけて書いてみます。
ぜひ最後までお付き合いください。
もくじ
従来型、最新型という呼び方について
この記事では、老人ホームに対して「従来型」「最新型」という表現を使用しています。
「特別養護老人ホーム」の方は病院形式の施設で、「従来型」と呼ばれます。
「有料老人ホーム」は社会福祉法人ではなく株式会社が経営する民営の施設(「最新型」)とも呼ばれます。
特養についての基本的な事などは以下の補足をご参照ください↓
特養(特別養護老人ホーム)とは
特養とは社会福祉法人等が運営する公的な施設です。
まずは入所の条件ですが、基本的に65歳以上の方で、要介護認定3以上の方が入所されます。※
虐待やネグレクトなど緊急性の見られるケースの場合だと例外的に入所できる場合もあります。
- 有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅(サ付・サ高住)
- 介護老人保健施設(老健)
- 軽費老人ホーム(ケアハウス)
- グループホーム
などの施設としばしば混同されますが、特養の人気が高いのは地方公共団体・社会福祉法人が運営しており、比較的料金が安いのが特徴です。
入所希望者が多く待機待ちになっている施設が多くあると言われています。
重度の介護を必要とする方が少ないこと、求人が多いことから介護士からも人気があります。(多忙な職場ではありますが)
特別養護老人ホーム(従来型)に就職して後悔したこと
まずは、大学卒業後、特別養護老人ホームに就職して学んだ事や転職した理由などを書いてみます。
こちらは病院形式の施設で「従来型」と呼ばれる老人ホームでした。
従来型の老人ホームでの方針は衝撃的なものでした。
無視して良いって..マジすかー!(学校で勉強したことと違うんですけどー..!)
私にはこう聞こえました。
「私たちは自己優先中心主義を貫く」と。
実際そのニュアンスは間違っていなかったようで、職員の態度から何となくそのような空気が漂っていました。
と、ほんの1分ばかりお話するだけでこのような事を言われる環境。
職員は常に「俺に話しかけるな」という空気を醸し出しており、利用者さんから病院に対する評判もあまり良くありませんでした。
コミュニケーションを最小限にする、というだけならまだ理解できますが、
と、経緯もお客様に対する社会的な常識もなくツンツンした職員もチラホラ。
いれ、いつか暴力事件や虐待に発展するんじゃあにだろうか..という恐怖すらありました。
「従来型」の施設というのは、表向きは「利用者目線で家族に向き合う介護を…」などと謳っている施設が多いです。
しかし、実際はどうでしょう。
少なくとも、私が見てきた世界は全くそういったほがらかなイメージとは違いました。
職員が、職員による、職員のための介護を優先している為、扱いが乱暴で、流れ作業のように数をこなしていくような介護。
冷たく、ぬくもりの無いビジネスライクな現場になっていると思います。
かくして、私は環境に絶えられず転職を決意します。
介護の転職は仕事を辞めてから始めるべきか?辞めないで始めるべきか?
さて、転職を検討している方の多くは「現在の仕事を辞めてから転職を始めるべきか」と悩んでいるのではないでしょうか?
それぞれにメリット、デメリットがあるので、まずはそれぞれの注意点やリスクについてしっかり確認した上で、進むべき道を定めていきましょう。

介護の転職は仕事を辞めてから始めるべきか?...というと、これはどちらも正解だと思います。
どちらにも申し分ない大きなメリットがあるのです。
私も転職の際、この2択で大いに悩みましたが、最後は自分の直感を信じて突き進めば、それが正解だと思います。
ちなみに、私は一度従来型の老人ホームを退職した後に、転職エージェントを利用して転職活動を開始しました。
無料なのでおすすめです。
あかね
(管理人)
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管理人が転職する時に検索魔と化し情報を調べまくった日々の集大成なので、自信を持ってオススメします笑。
ぜひ、ご覧ください!
有料老人ホーム(最新型)に転職
かくして私は「有料老人ホーム」に転職しました。
いわゆる「最新型」の老人ホームです。
この老人ホームは1フロアに10人の利用者、全体で40人弱の体制でのんびり介護をサービスを提供するものでした。
最初はかなり戸惑いましたね。
利用者を今まで、いわゆる「もの」としか見ていなかった私が、「お客様」という観点で見なければいけないということに。
しかし、実際にはこれが今社会から求められている「こうあるべき」な介護サービスの当たり前の姿だと思うのです。
一人の利用者にサポートする人間がそっと寄り添うというのは理想的な介護なのです。
今まで私が得た知識や考え方(職員中心の考え方)は捨て、
- ものの見方
- 捉え方
- 観点
これらを随時変えていかなければ、転職先で成功しないという事が分かりましました。
時間の使い方が全く違うとも言えるかもしれません。
「利用者優先、利用者を第一に考える、利用者はお客様だ」という「最新型」の考え方を遵守しながら、今は修行の日々です。
転職で介護士が後悔しないために
私は転職のおかげで、時間の使い方をうまく利用者に当て込み、職員・利用者双方にとって利点のある関係を築いて介護サービスを提供する、理想的な環境で介護ができるようになりました。
みなさんがこれから転職で後悔しないために重要な事を申し上げます。
しっかり複数の案件を比較検討してください。
そして、次の事を自問自答してください。
- 自分の施設が提供している介護サービスに満足できているか
- 今の介護のやり方が自分の考え方に合っているのか
- 自分は介護サービスを通じて、何を実現したいのか
これらをよく考えた上で転職を行ってほしいと思います。
こういった比較は一人では難しい場合が多いので、このサイトに掲載されているような転職エージェントやプロのアドバイスを参考にしながら効率よく転職活動を進めるのがおすすめです。
もちろん、他の求人媒体も、可能な限り利用するべきです↓
介護の求人媒体の種類について
たくさんある求人媒体のそれぞれの特徴をざっくりとまとめてみました。
総合求人サイト |
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介護の転職エージェント |
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求人誌・求人チラシ |
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転職イベント |
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ハローワーク |
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(参考:森本 千賀子「マンガでわかる 成功する転職」)
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必ずしも従来型が悪いわけではない
最後に、少し補足します。
「従来型」→「最新型」に転職することが必ずしも正解というわけではありません。
コミュニケーションが苦手な人や、従来型でも利用者第一の施設もあるからです。
以上です。
本記事を最後まで読んでくださった皆様全員が自分の誇れる就職にしてほしいと願っています。
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