病院の介護士を6か月(半年)で辞めた理由。転職した結果を全て話すよ。
6ヶ月で転職した介護士が転職理由や年収をぶっちゃけます。

読者様から寄せられた介護の体験談記事を掲載しています。
私が初めて勤めたのは病院勤務の介護サービス会社でした。
それをわずか6ヶ月で退職し、今は有料老人ホームの介護士です。
6ヶ月、半年というとかなり早いペースだと思うのですが、今は思います。
「1年を待たずに転職してよかった」と。
この記事では、転職した理由や、年収の変化などをぶっちゃけて書いてみたいと思います。
ぜひご覧ください!
もくじ
病院介護を6ヶ月(半年)で辞めた理由
まず最初に、私が前の職場を半年で辞めた理由を書いてみます。
その職場は病院介護の施設はマンション型の居宅を備えたところでした。
新規オープンに伴う大規模な求人募集が行われていたので、未経験だった私でもすんなり入ることができました。
施設サービスと訪問サービスで分かれて対応に当たる一般的な病院介護施設だったと思います。
そんな新品ピカピカの施設で、私はオープニングスタッフの正社員として半年勤めました。
人間関係は「最初だけ」良かった
建物がオープンしてまもなく、30名の方が入居されました。
この頃はスタッフ同士がにこやかにコミュニケーションもとれ、円滑に仕事が出来ていました。
とてもサポートが良い、と評判が良かったこともあり、入居者さんはどんどん増えました。
しかし..
気がつけば入居者が増え80名近く。
通常業務以外に、呼び出しコールもすごくなり仕事が円滑には進まなくなりました。
通常の業務に加えてキツかったのは、スタッフの上下移動(3階~8階)は階段だったこと。
一日中上に下に走り回る、精神的にも肉体的にも地獄のような職場でした。
人間関係が悪くなり、評判も悪くなった
そんな日々に疲れ、精神状態も荒れてきました。
私だけでなく、全てのスタッフがオープン当初のようなニコニコ笑顔で居られなくなり、人間関係トラブルも頻発し、ギスギスし出しました。
しかも、そういった環境のせいか、入居者様からのクレームも増えるという悪循環が発生。
オープンから3ヶ月ほどでスタッフがどんどん辞めていきました。
私も疲労が蓄積し、体制や給与が良かったものの、この施設を去ることに決めました。
とも思いましたが、今の介護を続けるのは無理でした。
‥限界だったんです。
転職活動を開始
かくして、転職活動を開始した私。
この時、再び介護職に就くかどうかは非常に悩みました。
しかし、自分に自信があるのは介護という仕事だけでした。
前の職場はキツかったけれど、介護という仕事に対してはやりがいを感じていたのです。
3ヶ月ハローワークで転職活動を続けましたが、最終的には「転職エージェント」を利用しました。
↓色々な求人媒体について
介護の求人媒体の種類について
たくさんある求人媒体のそれぞれの特徴をざっくりとまとめてみました。
総合求人サイト |
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介護の転職エージェント |
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求人誌・求人チラシ |
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転職イベント |
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ハローワーク |
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(参考:森本 千賀子「マンガでわかる 成功する転職」)
管理人のおすすめは介護の転職エージェントです。
同業種の転職にも、他業種をチャレンジする場合にも気軽に活用でき、利用料金も無料です。
さらに、ハローワークでは出会えない「非公開求人」を取り扱っている介護のエージェントを活用すれば、転職できる企業の幅が大きく広がります。
これと「総合求人サイト」を組み合わせるのもおすすめ。いずれもウェブ上で効率よく転職活動を進めることが可能なので、相性が良いです。
やはり、一人での転職活動は限界があるため、こういった転職サービスを利用してみるのもアリだと思います。
転職サイトでは、
とのアドバイスもいただいたので、とある療養病棟の介護士募集の求人に応募。
無事、内定をいただけました。
6ヶ月(半年)で仕事を辞めてしまったというハンディがありながらも、3ヶ月の転職期間で次の職場を見つけることができました。
実際、企業としてはリクスを感じつつの採用なのかもしれませんが、介護業界は良くも悪くも人手不足。
少々ハンディがあっても、意外と条件交渉など強気で転職してもOKなのかもしれません。
あかね
(管理人)
このサイトでは、転職時に役立つ転職サイトをランキング形式で掲載中。
管理人が転職する時に検索魔と化し情報を調べまくった日々の集大成なので、自信を持ってオススメします笑。
ぜひ、ご覧ください!
転職先の介護施設を決めた理由
転職先を決めた一番の理由は、スタッフの層が手厚い比較的規模の大きい施設だった、という点です。
新しい職場には
- 施設長
- 副施設長
- ケアマネ
- サービス責任者
- 相談員
- 看護師(24時間在中で介護士は5交代制)
- 介護士
- 理学療法士
- 事務
と、このように数多くの専門スタッフが在籍していました。
これまでは「1人で20人くらいのご入居様に対応」していましたが、今は「1人で3人」を対応させていただいています。
数字だけで言うと、17人分も負担が減ったことになります。
キャリアアップも実現
新しい病院介護ではしっかりした研修が2週間あり、数多くの実践的な技術を学ぶ機会を頂きました。
なかなか個人で資格取得するのは難しいので、こういった形で一生物のスキルを手に入れる事が出来たのは今後の介護職人生においても大きな資産になりそうです。
介護の世界というのは、本当にたくさんの資格がありますが、資格者は「手当」という形で報われる業界。
今後、なにかの拍子で別の施設にいくことになっても困らないようにしっかり勉強に励みたいと思います。
みなさんは、なにか資格をお持ちですか?
多岐に渡る資格をまとめました↓
介護の主な資格
介護業界の仕事は多岐に渡り、幅広い専門的な知識が求められます。
そのため、資格の種類も多く複雑なため、以下に表としてまとめてみました。
資格名 | 簡単な説明 |
---|---|
介護職員初任者研修 | 介護の資格では「入門」とされ、まずは取得を目指したい基本の資格です。 |
介護福祉士実務者研修 | 介護職員初任者研修資格からステップアップで取得される場合が多いです。 介護施設で働きながら介護福祉士を目指すためには、実務者研修の修了が必須 |
ケアマネジャー(介護支援専門員) | 昨今取得難易度が上がっている介護業界の代表的な資格の一つ。長期の実務経験が必要な専門性の高い資格です。 |
介護福祉士(国家資格) | 介護の国家資格です。 介護福祉士実務経験or福祉系高校 or 養成施設、いずれかを軸に取得を目指す国家資格です。 働きながら取得するのが難しい資格ですが、これがないとできない業務も多いため、可能であれば取得しましょう。 |
レクリエーション資格 | レクリエーションにも資格が存在します。保有すれば、レクリエーションのリーダーになりやすいなどメリットがあるでしょう。 |
サービス提供責任者 | サービス提供責任者として必要な知識を保有していることを証明する資格です。長期にわたり介護業界で働くのであれば視野に入れておきたいですね。 |
看護師資格 | 介護とは無縁に思えますが、看護師から介護士に再就職、転職するケースもあるようで、たまに介護士でありながら看護師資格を保有しているケースがあります。 病院で従事する介護士であれば、一目置かれる存在になれるでしょう。 |
ヘルパーは特定の資格がなくても就職できますが、利用者宅で身体介護を行う訪問介護員になるには「介護職員初任者研修」「実務者研修」の認定が必要です。
いずれにしても、新たに資格を取得するのはハードルが高いものです。
キャリア・収入アップを目指すのであれば介護の資格取得をサポートしてくれる再就職、転職エージェントもあるので、活用してみてください。
転職で重視すべきこと
この転職活動を通して分かった事‥それは、
自分が一番需要に感じるポイントを明確に持って転職活動する事が重要、という事です。
私の場合は、施設に「ゆとりがあるか」という点を重視し、転職しました。
介護を半年で辞めたことは後悔してない
よく前職を半年で辞めたと言うと、
「根気が足りないぞ」
「これだから最近の若者は」
みたいに言われることがあるんですが、僕は半年で辞めた事を後悔したことはありません。
むしろ、あのまま無理をしてやせ我慢をしながら続けていたら‥と思うとゾッとします。
精神的におかしくなっていたかもしれません。
皆さんは大丈夫ですか?
今の職場、無理して続けているのではないですか。
転職にリスクが付きまとうのは当たり前ですが、結局飛び出さなければ環境は変えられません。
飛び出すのに半年は別に早くないし、逆に→0年が長いとかそう言うことはありません。
長さなんて関係なく、自分が今の職場に満足できていないなら、それが転職のベストタイミングなのではないでしょうか。
私は、自分の転職体験を通してそんな風に考えるようになりました。
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