介護士が育児と仕事を両立する事は可能か?育児も出産も諦めないで!

育児と仕事の両立を目指し続けた体験談です

読者様から寄せられた介護の体験談記事を掲載しています。

某私立大学病院の教授秘書として働いていましたが、出産をきっかけに介護業界に入りました。

秘書というのは企業のスケジュールに振り回されるものなので、なかなか育児との両立は難しいんですよね。

当初、私は「介護職ならある程度自分の勤務希望などに自由度があるのではないか」と思っていましたが..

実際には介護職ならではなの悩みや、苦労が待っていました。

今回は、私がこれまで悩んできたことや試してきた事を色々とぶっちゃけて書いてみます。

きっと「育児・出産」と「介護」を両立したいと考えている方に役立つコンテンツになっているはずです。

どうか皆様、育児も出産も、介護という仕事も諦めないでください!

それではまいります。

もくじ

私が勤務する介護の現場「特別養護老人ホーム」について

前述した通り、私は別の業界から介護業界に飛び込みました。

就活前に介護福祉士の実地研修としてキャリア研修先の特養(特別養護老人ホーム)で現場で業務を学んだのですが、

そこで施設長さんに「うちで働かない?」と声をかけていただいた事がキッカケでした。

そのまま研修生からスライドするような形で特養の介護士として就職する事となりました。

特養(特別養護老人ホーム)とは

特養とは社会福祉法人等が運営する公的な施設です。

まずは入所の条件ですが、基本的に65歳以上の方で、要介護認定3以上の方が入所されます。※

虐待やネグレクトなど緊急性の見られるケースの場合だと例外的に入所できる場合もあります。

  • 有料老人ホーム
  • サービス付き高齢者向け住宅(サ付・サ高住)
  • 介護老人保健施設(老健)
  • 軽費老人ホーム(ケアハウス)
  • グループホーム

などの施設としばしば混同されますが、特養の人気が高いのは地方公共団体・社会福祉法人が運営しており、比較的料金が安いのが特徴です。

入所希望者が多く待機待ちになっている施設が多くあると言われています。

重度の介護を必要とする方が少ないこと、求人が多いことから介護士からも人気があります。(多忙な職場ではありますが)

施設の規模は入居定員数60名ほどで、

  • 介護士
  • ケアマネ(ケアマネージャー)
  • 介護事務
  • 看護師
  • PT・OT(理学療法士・作業療法士)

といった専門スタッフが在籍する、しっかりとした施設だったと思います。

ちなみに、この時の給与は21万円(資格手当込、交通費別)でした。(正社員)

就職前に施設長に育児中と伝えてた

私は最初の職場に入社する前に

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育児と仕事の両立を目指したい

と明確に自分の主張を施設長に伝えてきました。

結論から言うと、これは半分良くて、半分悪い結果となりました..。

1.育児中と上司に伝えて良かったこと

「育児中です」と伝えて良かった事。

それは、勤務開始時間や残業時間など、あらゆる面で「育児と仕事の両立」に強力してもらえた、という事です。

例えば、保育園の送迎。

保育園に通う子供の送り迎えを考慮してくださり、勤務は「朝8時半~午後5時半の単一」という、ママ的にはかなり有り難い勤務体系で働かせていただきました。

2.育児中と上司に伝えて悪かったこと

ある意味「特別扱い」を受けながら働いていた事が原因で、大変なことになりました。

同期や先輩方から冷たくされる事が日常茶飯事になったのです。

職員の間で孤立してしまったのです。

私は前述の通り「朝8時半~午後5時半」で働いていましたが、先輩方はシフト制「午前8時〜午後4時(朝晩)、午前10〜午後6時(中番)、午後4時〜翌朝9時(夜勤)」で働いていたので、シフトを思うように取れない他の方との不公平感が高まってしまったのです。

20数名いた介護士の中で子持ちは私だけだったということも、周囲の理解を得られなかった原因の一つでしょう。

次第に仕事を十分に与えてもらえなくなり、

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「朝番より遅くきて中番より早く帰るってどういうこと?」

という声が時々聞こえるようになりました。

申し訳ないと思う反面、社会は育児と仕事の両立を頑張ろうとする人間に対して、そこまで寛容では無いのだなと痛感した出来事でした。

結果的に職員同士が円満に働くことがよいケアにつながると思った私は、施設長に話をして退職しました。

会社も施設も気に入っていただけに、残念で、涙が流れました。

転職して育児との両立を目指すことに

私はつくづく「育児と仕事を両立すること」の難しさを痛感しました。

施設側が育児する人を優遇しても、社会が(同僚たちが)受け入れてくれなければ上手くいきません。

しかし、施設によって企業の風土は異なるはずです。

私は特養(特別養護老人ホーム)を退職し、次なる介護施設へ転職することを決意しました。

介護の転職エージェントを使って就職活動開始

前職では辛い経験をしましたが、

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育児と介護を両立したい

この思いは決して譲る気はありませんでした。

仕事も大切ですが、子どもとの時間はかけがえの無い物だと思ったからです。

妥協するわけにはいきません!

と、こんな事を転職エージェントの担当さんに相談したところ、大変親身に話を聞いてくれた上、私のニーズに併せてたくさん提案してくださいました。

育児と両立できる職場を時間をかけて検討する

育児と仕事を両立するとなると、やはり職場までの距離を検討することは重要です。

家と保育園から徒歩・自転車で15分以内の施設に絞り

  • 特養
  • デイサービス
  • 有料老人ホーム
  • 訪問介護

これらの職場から、一つ一つ吟味しました。

↓職場それぞれの特色など↓

介護施設の種類について

介護業界には多様な介護施設があり、それぞれに特徴や受け入れ条件・運営母体の違いがあります。

代表的な施設としては、以下のようなものがあります。

  • 介護付有料老人ホーム/○
  • 住宅型有料老人ホーム/○
  • グループホーム/○
  • サービス付き高齢者住宅/○
  • 健康型有料老人ホーム/○
  • 高齢者専用賃貸住宅/○
  • 高齢者向け優良賃貸住宅/○
  • シニア向け分譲マンション/○
  • 特別養護老人ホーム/△
  • 介護老人保健施設/△
  • 介護療養型医療施設/△
  • 軽費老人ホーム/△
  • ケアハウス/△

○・・民間が運営 △・・公的施設が運営


あかね
(管理人)

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育児とデイサービスは両立が難しいかも

まず、この中だとデイサービスは無理だなと判断しました。

利用者のお迎えがあるので勤務は午前7時半前からです。

保育園の開園が朝7時なのでバタバタするのは想像できますよね..育児との両立は厳しいのではないでしょうか。

もし「両立できている!」という方がおられましたら、情報を寄せてほしいです。

育児と介護を両立できる訪問介護へ

次に、前職と同じ特養と有料ホームは待遇もしっかりしているので最後まで悩みましたが..。

結局私が選んだのは、「訪問介護」です!

東京都内でも大きな在宅介護の専門会社に就職しました。

訪問介護を選んだ理由

お給料が良いから

訪問介護を選んだ理由ですが、まずは給与面でなかなか条件が良かった事が大きいです。

私の勤務している会社の訪問介護は「登録型」と呼ばれるタイプで、ケアに入った件数だけ給与が増えます。

働く時間も週ごとに申請できるので、子どもの事に手がかかる時期や、夜間は休めるし、昼間に銀行や子供の病院の付き添いもできました。

育児と介護を両立できることが大前提ではありますが、やはりお給料は多いほど良いです。

介護と育児が両立できるから

しっかり稼ぎたい時はサービス責任者に自分がほしい給与の額を伝えると可能な限り仕事をくれたので、結果的に施設職員を上回る給与になる事も。

福利厚生の充実した会社だったので、私たち登録型職員も勤務3ヶ月過ぎると会社の保養所を使用できたり色々なものが割引で購入できたりと、細かい点ですが待遇がしっかりしていました。

こういった様々なメリットを考慮して、訪問介護を選びました。

後悔は全くありません。

子どもとの時間もしっかり取れているので、精神的にも安定しています。

訪問介護の仕事内容

訪問介護という仕事についてもちょっと書いてみます。

訪問介護には

  • 身体介護
  • 生活介助

の2つがあり、生活介助には利用者さんの居住環境のお世話があります。

居住環境のお世話とは、普通の家事のことです。

洗濯、炊事、買い物など。

数年前は、まさか自分が他の方の家で料理をし、トイレを洗い、洗濯をするとは思っていませんでした笑。

利用者さんに作った料理をおいしいと言われるとやりがいを感じ、料理のレパートリーが増えて我が家族にとってもよい結果に。

もし、何らかの事情で転職することになっても、私は在宅訪問介護を選ぶと思います。

さいごに~育児と介護を両立したい方へ~

育児と介護の両立は、なかなか難しいものです。

私も最初の職場で失敗し、転職活動においても色々と情報収集など苦労しました。

でも、諦める必要は絶対に無いと断言できます。

現在の職場で両立が難しいのなら、転職を前向きに検討してください。

そして、「訪問介護は無理そう」といった先入観だけにとらわれず、色々な職場をのぞいてみるのもいいと思います。

また、転職活動に際しては無料の転職エージェントも活用した方が効率的でしょう。。

専任のコンサルタントが担当者として付いてくれます。

施設の調査から就職先の選定まで、細かくサポートしてくれる本当に頼もしい存在です。


あかね
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私と同じように「介護と育児の両立」を目指している方。

繰り返しますが、あきらめなければ、絶対に両立はうまくいきます!

  • 施設側が育児中ということに最大限配慮してくれる
  • スタッフが育児中の勤務スタイルに理解を示してくれる
  • 他のスタッフに迷惑をかけることなくスケジュールを組める

こんな職場は絶対に見つかります。

少なくとも私は見つけることができました。

きっとあなたにとって最適な職場が見つかると思うので、諦めないで探してみて下さい。