介護士は施設が合わなければ転職すべき。上司との対立から解放された話【再就職】
人間関係で悩み転職した介護士の実体験

読者様から寄せられた介護の体験談記事を掲載しています。
私は2003年に老人ホームに就職し、14年間主任として働きました。
しかし、上司と致命的なほど相性が悪く「人間関係トラブル」により転職に追い込まれ、人生が一変しました。
今回は、私が転職に至るまでの経緯や再就職活動の事を、できるだけ具体的に書いてみたいと思います。
正直思い出すのも辛いエピソードなんですが..泣
私と同じように人間関係で悩んでいる人、再就職や転職を考えている人は、ぜひ最後までご覧ください!
もくじ
私(介護士)が介護施設を退職した理由
私は2003年に老人ホームに就職し、14年間主任として働きました。
そんな私に転機が訪れたのは、14年目になって施設長が交代した事でした。
上司と対立してしまった
新しく入ってきた施設長の考え方は、今まで私が行ってきたやり方と全く合わなかったのです。
例えば..
- 休憩時間のタイミング
- 掃除の手順や道具の配置
- 入居者さんとの関わり方や介助方法
これら全て、これまで常識的に行ってきたことが否定されました。
介護の教科書的な業務を行ってまいりましたが、その上司は前職でのやり方の方が「効率的で近代的」としてことごとく否定するのです。
省略したり、効率化を進める事が正義ではない。
この新しい上司は完全に間違っている..。
その他にも数多くの点で見解の相違があり、ストレスの溜まる辛い日々でした。
しかし、理不尽なことに私はその上司から直接降格を言い渡されました。
ある意味、降格を言い渡されたのは良いきっかけでした。
私は直ちに辞職を申し出て、翌月には退職しました。
こんな事で思い入れのある施設を去らねばならない事に愕然とする思いと、これからの不安に押しつぶされそうになった事を覚えています。
管理人
人間関係のトラブルから精神的なトラブルに発展するケースも多々あるため、ここで無理に我慢せずに退職に踏み切れたのは良かったと思います。
退職から再就職に向けて転職活動を開始
と、ハローワークに加えていくつかの求人媒体に登録して再就職に向けた活動をスタートしました。
↓参考に↓
介護の求人媒体の種類について
たくさんある求人媒体のそれぞれの特徴をざっくりとまとめてみました。
総合求人サイト |
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介護の転職エージェント |
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求人誌・求人チラシ |
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転職イベント |
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ハローワーク |
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(参考:森本 千賀子「マンガでわかる 成功する転職」)
管理人のおすすめは介護の転職エージェントです。
同業種の転職にも、他業種をチャレンジする場合にも気軽に活用でき、利用料金も無料です。
さらに、ハローワークでは出会えない「非公開求人」を取り扱っている介護のエージェントを活用すれば、転職できる企業の幅が大きく広がります。
これと「総合求人サイト」を組み合わせるのもおすすめ。いずれもウェブ上で効率よく転職活動を進めることが可能なので、相性が良いです。
とある施設と運命的な出会いを果たす
転職エージェントの担当者と相談しながら次の施設を検討する日々。
退職から約1〜2週間経った頃だったでしょうか。
とある聞き覚えのある介護施設の紹介を受けました。
条件も悪くないし、試しに面接を申し込んでみようかな。
はじめはそれくらいに考えていたのですが…
後に、その施設は「前の上司(前職の変わる前の上司)」が転職した施設だったのです。
面接に現れた全上司(その施設では介護課長)にびっくりして、その瞬間になぜこの施設の名前に覚えがあったのかを思い出しました。
上司も、私のことをよく覚えていてくれていました。
これは何かの縁だと思い、サイトを通して14年間育ててくれたお礼と、施設を辞めた経緯を聞いてもらうと..。
「君が仕事に対して真面目なのはよく知っている。
君なら即戦力だから是非うちに来て欲しい」
この一言で転職先が決まりました。
しかも、私の能力や技術やキャリアに合った給料形態(移動前とほぼ変わらない金額)でその施設に招いてくれました。
今は、課長直属で介護の仕事をさせていただいています。
あかね
(管理人)
このサイトでは、転職時に役立つ転職サイトをランキング形式で掲載中。
管理人が転職する時に検索魔と化し情報を調べまくった日々の集大成なので、自信を持ってオススメします笑。
ぜひ、ご覧ください!
転職活動を終えて、再就職は悪いことではないと思った
これまでの介護人生において、転職して去っていく仲間たちをたくさん見てきました。
「忍耐力が足りない」
「ここで耐えられなかったのだから次も続かない」
といった事もありました。
ですが自分が再就職をしたことで、介護業界の転職に対して非常にポジティブなイメージを抱くように変わりました。
我慢して働き続けるより転職した方が良い
前施設で、上司が変わってからの評価はどん底でボーナスは底辺でした。
きっと前職のまま「我慢して」働き続けても、ずっとこれは変わらなかったでしょう。
精神的にも待遇的にも地獄の苦しみだったと思います。
仕事へのモチベーションなど上がるわけも有りません。
現在の職場ではボーナスの金額も大幅に上がり、結果的には2年で年収が30万ほどUPしました。
心の底から転職して良かったと、今では思っています。
我慢しなくて良かった。
耐えるのが正義、なんて言っていたら歳をとるだけ。精神的にも悪いです。
上司は選べないといいますが、良い上司の元へ自分から行く事はできます。
転職を通して自身の精神的な成長も感じています。
これから再就職、転職を始める方へ
再就職する方へ1. 我慢しないでください
転職は人生の岐路に立つわけですから、簡単に決断に踏み切れない方が多いかと思います。
私も転職という人生の大きな岐路を前に尻込みをした人間の一人です。
入所型→通所型への転職など、環境の変化が大きい場合は特に不安も大きいことでしょう。
職場を新しくしたとしても、人間関係はうまくやっていけるのか保証は無い..と心配になる方も多いと思います。
お給料や休日については求人情報に書いてありますが、良好な人間関係を構築できるかどうかは入ってみないと分かりませんからね。
しかし、悩んでいてもどんどん耽るだけ。我慢し続ける限り転職は不可能です。
「悩みを0にしよう」
と思うのがそもそも無理なんです。
転職にリスクが伴うのは100も承知の上で、それでも本気で環境を変えたいと思うなら..
思い切って動くしかありません。
再就職する方へ2. 介護技術が未熟だからと萎縮しないでください
「転職したいけど出来ない」
という方に多いパターンとして、介護技術が未熟だから!という方がいらっしゃいます。
特に、介護職員初任者研修の認定がない場合などは、自分の技術に裏付けが無いからと転職を見送りがちです。
しかし、過剰な心配は不要です。
介護技術は日々実務を通して磨いていくものだと面接官も良く分かっています。
- 練習
- 実践
- 振り返り
このサイクルを繰り返し、徐々に習得していくものなんです。
介護技術の習得に対して意欲を見せることは大切ですが、転職前からあまりネガティブに考えなくても大丈夫です。
技術も資格も、再就職、転職してから付けていけば良いのです。
重要なのは、転職先の施設に「資格補助の仕組み(講座や補助、手当の支給など)」が取り入れられているかどうか、という所。
こういった仕組みがある施設であれば、あなたは思う存分スキルアップが可能でしょう。
再就職する介護士さんへ3. 一人でトラブルを抱え込まないでください
介護業界は職員一人が数多くの業務に当たる事も多いため、介護→介護の転職を考えていても、人によっては「一人で抱え込まなければいけない」と思い込んでしまいがちです。
しかし、介護施設は個人の業務だけでは成り立ちません。
チームワーク・連携があっての介護施設です。
一人の悩みだと抱え込まずに、仲間に相談しながら情報を共有し、前向きに転職活動に当たって欲しいと思います。
相談しにくい場合は転職エージェントなどを利用し、プロの担当者に相談するのがベストでしょう。
具体的かつ転職に向けた具体的なアドバイスをして下さいます。
再就職する介護士さんへ4. 日々勉強してください
介護業界は専門職ですので、日々の勉強は必要です。
介護の転職前からしっかりと勉強し、転職後も継続して知識と技術を積み重ねていきましょう。
この努力は、最終的に介護福祉士への受験資格を得る事にも繋がっていきます。
専門用語が多い介護業界。
難しい医療用語を少なからず覚えなくてはいけません。
しかし、医療用語を多く覚えることで、利用者の日々の状態を把握しやすくなったり、情報の伝達が効率化されミスが減ったりします。
転職においても、履歴書の自己PRや面接において自分の知っている知識をアピールできれば、向学意欲が高いと評価されることでしょう。
何より、しっかりと知識を積み重ねることによって自信が付くようになることが大きいですね。
最近だと、YouTubeにも結構濃い情報が溢れていますので、活用すると良いでしょう。
知識と自信が付けば、転職してスキルアップするハードルも下がり、可能性は広がります。
まずは、自分にとって利用しやすい情報源を探してみるところから始めてみてください。
スキルアップにおいても、転職活動と同様に「情報媒体、ツール」の活用が重要だと思います。
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