地獄の工場勤務から介護の世界に転職。管理人の実体験
介護士に転職した管理人の実体験です。

読者様から寄せられた介護の体験談記事を掲載しています。
このサイト(kaigoup.com)の管理人の体験談です。
工場で馬車馬のように働いていた日々から、私が介護士になった理由。
その経緯や、介護業界に入った後に転職した話を色々と書いてみたいと思います。
転職を考えている人や、介護の世界に興味があるかたの参考になりましたら幸いです。
もくじ
暗黒の工場勤務時代
私は高校卒業後すぐに工場に勤めました。
長かったです。かれこれ10年程勤めてました。
バリバリの肉体労働です笑
まぁ、それはそれで満足していたのですが…
工場の業績不振により給料の未払いが続き、我慢の限界が来て退職しました。
今思えば、工場での仕事はもっと早く見限りをつけて転職に踏み出せば良かった…と思います。
地獄の転職活動
工場を去り、私の転職活動がスタートしました。
リーマンショックなどで他の企業も不景気になり、私は職探しに悩む日々。
正直、工場勤務は精神的にもかなり応えていたので、人間と会話が出来るような仕事への憧れも強く、営業の仕事ばかり探していました。
そして案の定面接に落ちまくる‥
その時は自分の存在価値も見失いかけていました。
絶望の中、友人の家に遊びに行った時に相談したり話をしていると、友人の母親が私に介護の話をして下さいました。
友人の祖母は介護施設に入居しており、そこで働いている介護士さんは立派だと言う話をして頂きました。
私の話性格や社交性を褒めていただいた上で、

と介護業界への転職を提案いただいたのです。
暗闇に包まれていた転職活動に、一筋の光が射したように感じました。
介護への興味は膨らんでいった
その後家に帰ってから色々と考えたり、介護について調べました。
頭で考えても何も始まらない、と思い、とりあえずヘルパー2級(現在は介護職員初任者研修が正式名称です)を取得しました。
死ぬ気で勉強しましたよ。
それまで使っていなかった脳みそが沸騰しました笑
資格を武器に、介護の世界へ飛び込んだ
資格は持っていても介護の事は何も分かりませんでした。
まずは、求人サイトを利用して求人検索魔となる日々…
他にも、転職エージェントや、ベタにハローワークも検討しました。
介護の求人媒体の種類について
たくさんある求人媒体のそれぞれの特徴をざっくりとまとめてみました。
総合求人サイト |
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介護の転職エージェント |
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求人誌・求人チラシ |
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転職イベント |
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ハローワーク |
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(参考:森本 千賀子「マンガでわかる 成功する転職」)
管理人のおすすめは介護の転職エージェントです。
同業種の転職にも、他業種をチャレンジする場合にも気軽に活用でき、利用料金も無料です。
さらに、ハローワークでは出会えない「非公開求人」を取り扱っている介護のエージェントを活用すれば、転職できる企業の幅が大きく広がります。
これと「総合求人サイト」を組み合わせるのもおすすめ。いずれもウェブ上で効率よく転職活動を進めることが可能なので、相性が良いです。
とりあえず、2〜3週間就活した後、知り合いが働いていた介護施設へ面接を申し込みました。
そして、まさかのあっさり合格‥。
介護業界は一般企業より就職しやすいとは聞いていたけど、こんなにあっさりと合格!?
と、その時は天にも昇る思いでしたよ。
ただ、頭の中に「職場、結構適当に決めちゃったけど大丈夫かな‥」という思いが残りました。
もっと選びたい‥選べたはず‥そんな気持ちです。
結局、後にこの会社を去ることになりますが、コレがその理由の一つとなりました。
介護の仕事は大変だが人間らしい仕事だった
就職した施設はデイケアサービスで、リハビリを受けられるデイサービスでした。
初日から今までにないくらい緊張しましたね。
初日から、デイケアなのでリハビリの時間まで体操したり、入浴したりとやる事いっぱいでした。
幸いにも人間関係には恵まれ、先輩から介護の事やご利用されている方の接し方など、工場時代には考えなかったようなコミュニケーションの作法を学びました。
帰り際、始めてご利用者さんから声をかけていただきました。

私は頭が真っ白になりましたが、始めてですと応えました。
すると..

分からない事だらけで大変だったかもしれないけど、言葉遣いが丁寧だし、優しいからこの仕事に向いてるんじゃないかしら。
私は今日1日あなたがどんな人か見てたわ。
大変なのは最初だけだから長く続けなさい。
と、このような優しい言葉をいただいたのです。
帰ってから嬉しさのあまり泣いたのを覚えています。
工場時代には無かった、人間らしい仕事がここにはある。
そう感じた瞬間でした。
介護の仕事は本当に天職だった。しかし‥
慌ただしい初日を超えてから、仕事を一生懸命覚えていきました。
ご利用されてる方々に名前を覚えて頂きたくさん話をするようになり、ますますこの仕事の楽しさを実感する日々でした。
一緒に泣いたり、笑ったり。
しかし‥待遇面には不満がありました。
デイケア給料安すぎ(15万)問題直撃
今回は、SU転職後の給料面や待遇などのお話を中心に書いていきたいと思います。
前回の記事でも書きましたが、僕はまずデイケアサービスで正社員として働いていました。
仕事内容はやりがいがあり、とても充実していたので良かったのですが‥給料はかなり低かったです。
知らずに入った自分が悪いんですが、デイサービスは日勤のみですので他の職種と比べますとかなり低いんですね。
しかも、入社したのは個人経営のデイサービスだったので残業手当ナシが当たり前。
その他の手当は、通勤手当(微々たるもの)、職務手当少々。
業務も送迎や入浴介助など施設によっては手当をもらえる所もあるみたいですが、私のところはナシ。
休みは週一回半日休みと日曜、祝日とお盆や正月といった大型連休のみ。
で、手取りは15万位でした。
‥少ないですよね明らかに!!
昇給も望めない状況
私は4年程勤め、リーダーになりましたが、特にリーダーだからといってリーダー手当等があるわけでもないですし、基本給が上がるわけでもありませんでした。
国家資格である「介護福祉士」を取得し、少し基本給がアップしました…
が、我が施設において、その手当は微々たるものでした。
介護の主な資格
介護業界の仕事は多岐に渡り、幅広い専門的な知識が求められます。
そのため、資格の種類も多く複雑なため、以下に表としてまとめてみました。
資格名 | 簡単な説明 |
---|---|
介護職員初任者研修 | 介護の資格では「入門」とされ、まずは取得を目指したい基本の資格です。 |
介護福祉士実務者研修 | 介護職員初任者研修資格からステップアップで取得される場合が多いです。 介護施設で働きながら介護福祉士を目指すためには、実務者研修の修了が必須 |
ケアマネジャー(介護支援専門員) | 昨今取得難易度が上がっている介護業界の代表的な資格の一つ。長期の実務経験が必要な専門性の高い資格です。 |
介護福祉士(国家資格) | 介護の国家資格です。 介護福祉士実務経験or福祉系高校 or 養成施設、いずれかを軸に取得を目指す国家資格です。 働きながら取得するのが難しい資格ですが、これがないとできない業務も多いため、可能であれば取得しましょう。 |
レクリエーション資格 | レクリエーションにも資格が存在します。保有すれば、レクリエーションのリーダーになりやすいなどメリットがあるでしょう。 |
サービス提供責任者 | サービス提供責任者として必要な知識を保有していることを証明する資格です。長期にわたり介護業界で働くのであれば視野に入れておきたいですね。 |
看護師資格 | 介護とは無縁に思えますが、看護師から介護士に再就職、転職するケースもあるようで、たまに介護士でありながら看護師資格を保有しているケースがあります。 病院で従事する介護士であれば、一目置かれる存在になれるでしょう。 |
ヘルパーは特定の資格がなくても就職できますが、利用者宅で身体介護を行う訪問介護員になるには「介護職員初任者研修」「実務者研修」の認定が必要です。
いずれにしても、新たに資格を取得するのはハードルが高いものです。
キャリア・収入アップを目指すのであれば介護の資格取得をサポートしてくれる再就職、転職エージェントもあるので、活用してみてください。
そして、ついに決断することになります。
「このままここで働いていても、時間の無駄だ」
そして意を決して、もう少し基本給や福利厚生や待遇のいいところに転職しようと思い、辞めました。
同じ介護職でも職場によってかなり給料が違うと聞いたので。
あかね
(管理人)
このサイトでは、転職時に役立つ転職サイトをランキング形式で掲載中。
管理人が転職する時に検索魔と化し情報を調べまくった日々の集大成なので、自信を持ってオススメします笑。
ぜひ、ご覧ください!
また、転職は始める時期なども重視しなければいけません。
就職市場にも、実は「旬」があるのです!
介護の転職が盛り上がるシーズンは?
再就職、転職を始めるなら、介護の転職が盛り上がるシーズン(旬)について抑えておきましょう。
旬を押さえることで、他の就活者とのバッティングを避けたり、求人数が多い時期に合わせて準備することができます。
トップコンサルタント森本 千賀子さんの著書の引用を掲載します。
引用元:森本 千賀子「マンガでわかる-成功する転職」
このグラフによると、Aの期間(1~3月、5~8月)が転職の旬と言えますね。
もちろん、あえて旬を避けることで競争率を下げられる(Bの月を狙う)という考え方もできます。
転職後は給料が増えた
次の転職先が見つかるか不安でしたが、求人サイトを使うと、これまで知らなかったたくさんの案件が出てきて驚きました。
また、待遇が良い物だけをピックアップして選べる上、条件も自分の都合に合わせて絞り込めました。
それだけ自分主導で会社を選んだのに、自分の経験を話したらぜひ来て欲しいと言われあっさり転職できました。
あかね
(管理人)
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ぜひ、ご覧ください!
就職先はデイではなく、夜勤ありの特養です。
まず、シフト制で休みの希望も何日か決めらるのは大きな魅力でした。
通勤手当も会社規定に応じた額や残業手当、処遇改善手当など色々手厚く手当が頂けます。
2ヶ月目から徐々に夜勤をやり始め夜勤手当も出ました。
介護業界における
「夜勤」と「手当」の話
一般的に、夜勤手当はパート・正社員問わず支給される場合が多いです。
パートの場合、時給に500円程度上乗せされれば並でしょう。
「夜勤手当5,000円/回」のように回数ごとに支給されるケースも増えていますね。
管理人の勤めていた特養の場合、介護福祉士など資格保有者は、より優遇されていました。
夜勤に関する支給額の目安を以下の表にまとめたので、参考にご覧ください。
夜勤手当(1回毎に支給) | 3,000~8,000円 |
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夜勤手当(パート・派遣の時給) | 22~翌5時の間は時給が25%増し |
夜勤専従の日給(有資格者の場合) | 20,000~30,000円 |
金額は東京の求人を参照したもの
転職後の初給料は衝撃でした
給与明細を見てビックリ!
まさに衝撃でした。
前職ではほぼ白紙の欄がきっちり入っていて、こんなに貰えるんだと、転職して良かったと本当に感じました。
残業もきちんと残業手当報告用紙に記入して事務所に提出すれば手当が貰えますし、ボーナスも年で4.9ヶ月分もらえるのでかなり高待遇です。
今はリーダー研修を経てリーダーをやっておりますが、リーダー手当もつきます。
それなので前職に比べ10万以上アップし、転職は大成功!
こんな風にブログを書く余裕もでき、本当に良かったです。
私は介護アップを作った
そして、この転職成功体験を同業者の方にもっと知って欲しいと思い「介護アップ」という介護転職の情報サイトを作りました。
数多くの仲間や同士達に寄稿していただいた「みんなの介護転職体験」もどんどん充実してきています。
私の体験と、このサイトが皆様の転職活動の役に立てば幸いです。
介護の転職活動をする前に決めておくべきこと
数多くの人の介護の転職活動をする方と出会ってきましたが、その中で、転職活動が上手くいく人、上手くいかない人の差がある事に気づきました。
うまく行かない人の多くは実際の活動に入る前から自分自身で今回の介護の転職に際して重視すべき点を決めていない事が多いです。
これを決めておくことで、なぜ転職が成功する確率が上がるのか?
その理由はとてもシンプル。
これを決めておけば、面接時にその会社が「本当に自分が適した会社なのかどうか」を判断できるようになるからです。
上手くいかない人は、「内定がもらえるかどうか」を重要視し、介護の転職後の事をイメージできていない場合が多いです。
自分が重視したかった点をクリアしていない会社に内定をもらえたとして、入社して大丈夫でしょうか?
この点を一度冷静に検討してみることが大切です。
どこでも良いから内定もらえてラッキー!という考え方では転職後に後悔する可能性が高いです。
それともう一つ。
事前に自分の重視するポイントを明確にできていれば、介護の面接においても適切なタイミングと言葉で質問したり、回答できるようになるので自然と面接官の心象もより良いものになるはずです。
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