介護職に疲れたら、燃え尽き症候群かも。退職を考えている方へ。

介護職に疲れて退職する前に読んで!

「介護職に疲れた。」

そのように考える方も多いですが、私の周りの介護士さんを見ていると真面目な介護士ほどそういった思考に捕らわれている気がします。

そして「燃え尽き症候群」に陥って退職していってしまうケースも後を絶ちません。

あなたが今、退職を考えているのであれば、それはあなたが「真面目すぎる」ことが原因なのかもしれません。

今回は、介護の業界というのは「ちょっと不真面目くらいが丁度いいかも」という少々パンチの効いたテーマで記事を書いてみました。

ぜひご参照くださいませ。

真面目な人ほど介護職をやめたがる理由

さて、真面目な介護士ほど退職してしまうのは何故でしょうか?

真面目な介護士の特徴として、「より良い質のサービスを提供したい」と考えているでしょう。

「その人らしい、そのひとが望む生活その人が望む自分らしい生活というのを目標にあげて導いていきたい」

そんな素晴らしい志を持っているのではないでしょうか?

これは素晴らしいことで、私も介護士の使命とは、単にその人にとって最低限の生活に戻せば良いというものではなくて、プラスαのサービスを提供することで、期待された以上の充実した生活が実現できるように、しっかり考えて実践していく事だと思います。

しかし、現実はどうでしょうか。

昨今の猛烈な人材不足の影響を受けて、利用者のニーズに答えるのがやっと..という状態になっていませんか?

一般的な介護業務と膨大な書類作成に追われているのではないでしょうか。

サービスを最大化させたくても時間は限られているため、無理をして特定の利用者と深くコミットすると、その他の最低限の業務(食事入浴排泄と一体日常的な業務)に支障が出てくるようになります。

「その人らしい生活」を実現させたい。しかし、できないという現実。

真面目な介護職ほどそういった矛盾に燃え尽きてしまうわけです。(バーンアウト)

燃え尽きないために大切なこと

昨今の人材不足問題の慢性化を考えると、我々介護士も働き方・考え方を変えていかなくてはいけないのだと思います。

真面目な方ほど反感を持ってしまうかもしれませんが、時間が足りないなら足りないなりに、効率よく立ち回る技術を身に着けましょう。

自らの精神力をバーンアウトさせないために、利用者が「最低限で困りはしないというレベル」の生活を実現できるところまでは、テキパキとこなしていくのです。

それ以上のプラスアルファは、よほど余裕が無い限りは諦めるということです。残念ながら、今後の介護業界で生き残っていくにはこういった考え方が必要でしょう。

↓こちらもご参考ください

就職・転職すべき人、しない方が良い人の特徴

まずは、自分が今すぐ就職・転職すべきかどうかを客観的に判断してみましょう。

転職した方が良いのはこんな人

以下のような方は今すぐ就職・転職した方が良いと思います。

  1. 人間関係で悩んでいる(上司からのパワハラなど含む)
  2. 長時間労働がひどい
  3. お給料が足りない
  4. 経営状態が悪く、5年後存続していない可能性がある

特に「人間関係に悩んでいる」という方は多いですね。

また、①~③はいずれもブラック企業の特徴でもあるのです。

事態が今よりも深刻化する前に手を打っていきましょう。

再就職、転職しない方が良いのはこんな人

逆に、次の3つに当てはまる方は、今すぐ就職・転職しなくても良いと思います。

  1. 就職後1か月目など、まだ就職して間もない人
  2. 仕事内容、年収、福利厚生、休日、環境、勤務地、労働時間など自分の条件を全てを満たしてくれる会社を求めている人
    そんな仕事は本当に稀です。
  3. なんとなく再就職、転職しようと思っている人(転職してどうなりたいか、明確な目的を持つべきです)

転職する方向けに参考資料をご用意しました↓

参考資料:「転職」で収入は増えるか?

ちなみに、こちらは政府統計をグラフ化したものです。

転職後の収入増減率
厚生労働省 政府統計 平成27年転職者実態調査の概況より

「給料を上げたい!」と思っても、全年齢を平均すると40%ほどの成功率※となります。

思ったよりも厳しいと感じる方も多いのではないでしょうか?

これが『転職すれば給料は増える』と安易に考えることは危険だと言われる理由です。

闇雲に就活・転職をすることはリスクです。

再就職、転職サイトを利用してプロのサポートを受けたり、求人を厳選し、リスクを最大限に回避した転職を目指しましょう。

15~19歳の場合は66.4%の確率で収入が増加。


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やむをえない事とは言え、このままでは日本の介護の質は向上していかないことは自明です。

長期的に見たら利用者離れやクレームの累積など、企業にとって大きな損失を生んでしまう可能性もあります。

施設を運営する管理者や職員は、こういったバーンアウトのリスクも考慮しつつ「介護の質を上げるには人員を増やす」という考えを常に持ち、職場環境の改善に務めるべきでしょう。

燃え尽き症候群で退職するまでの流れ

では、実際「燃え尽き症候群」でどのように退職に追い込まれていくのだろうか?

という点を具体例をご紹介しながらご説明します。

これはとある「ケアマネージャー」の退職エピソードです..。

1. ケアマネ資格合格(絶頂期?)

ご存知の通り、ケアマネージャーの資格は今や狭き門で、合格率10%の非常に難関な資格となりました。

87時間の実務研修をクリアし、新人のケアマネージャー達は意気揚々と世に羽ばたいていくわけです。

顔アイコン

やったー!これから一人前のケアマネを目指して頑張っていくぞー!

まさに絶頂期。

ところが、多くの新人ケアマネージャーは、以下に書く数多くの「困難」によっていきなり躓きます。

2. 覚えること多すぎ問題に困惑する

入社したケアマネに最初にやってくる困難。

それは、「覚えなければならないことが多すぎる」ということです。

ケアマネージャーは利用者さんの困りごとや家族の悩みを解決するために相談訪問するわけですが、当然ながら色々なことを聞かれます。

しれに対して適切に回答することはもちろんですが、色々なことを提案する必要もあります。

まずは介護保険制度、障害に対応する制度を覚えていかないといけません。

ケアマネージャーは介護保険制度という中でやっていますので、介護サービスでは介護度によって使えるサービス使えないサービスがあったり、

「●●とかこういった場合は介護制度を使えますよ~、 ヘルパーを使えますよ~使えませんよ~」などなどルールに従って提案しなくてはいけません。

それに加えて、地域によってローカルルールがあったりするのでより複雑です。

デイサービスひとつとっても、市内に何百箇所という施設がありますが、

  1. 短時間なのか
  2. 一日なのか
  3. 食事を提供するか
  4. リハビリができるか
  5. こじんまりとした家庭的な雰囲気のところか
  6. 送迎範囲

などなどの特徴があります。

これらをふまえ、利用者の悩み・希望を聞きながら適切なアドバイスや提案をしていくわけですが、そもそも自分の中にある社会資源の引き出しや知識がないと提案のしようが ないわけですから、膨大な情報を頭に入れておかないといけないのです。

とはいえ新人ケアマネージャーにそれら全ての知識を包括的に理解するというのは難易度が高いため結果として挫折感を味わうことになります。

前任者と比較される

場合によっては、前のケアマネージャーから担当を引き継いだ場合もあるでしょう。

この場合「前のケアマネージャーはすぐ答えてくれたんですけどね~」などと言われることもあり自分の力のなさを痛感することがあります。

3. 書類作成多すぎ問題

書類の多さもケアマネージャーにとって大きな負担となります。

一つアクションがあれば全て書類作成の処理が発生するのがケアマネージャーです。

例えば

  1. アセスメントシート
  2. ケアプラン
  3. モニタリング記録
  4. 支援経過記録

ですね。

プラン内容などが変われば全てアセスメントから始まって、この一連の流れを繰り返していくことになります。

ベテランケアマネージャーでも効率よく書類を処理するのは難しいので、要領の悪い新人ケアマネージャーにとっては絶望的。

土日出勤や残業は当然のようになってきます。

4. クレーマーや問題の対応

利用者はもちろん、その家族や支援困難事例というのがあってなかなか一筋縄ではいかないことがあります。

虐待認知症、ゴミ屋敷などサービス提供拒否事例 があります。

悪徳商法や同居の息子が経済的虐待をしている場合などなど..色々な難しいケースというのが山ほどあって、新人ケアマネージャーはとてもじゃないですが一人で対処するのは非常に困難です。

こういった事例と向き合うと、少しずつ精神的に辛くなってくるものです。

5. 併設施設からの圧力

事業者にもよりますが併設のデイサービス経営者から「もっと利用者をつれてこい」という圧力がかかる場合もあります。

ケアマネージャーとしては 利用者ごとに適切な施設を提案したいと言う思いはありつつも、上司からの圧力があれば従わざるを得ない場合もあり、プロとしてのプライドと良心の呵責にさいなまれることになります。

6. 身を粉にして働く

利用者は休みでも時間が5時以降6時以降であっても、待ったなしで相談の電話をかけてくることがあります。

緊急の場合には深夜に電話がかかることも。

こういった電話に対して、真面目なケアマネージャーほど身を粉にして自分の時間を割いてでも利用者の対応に追われることになります。

結果として残業や休日出勤が重なってくるということです。

7. 退職へ

そして、自分が当初思い描いた希望や期待 花泡と消えていくことによって現実の辛さを思い知り、そのまま退職に至ります。

どうすれば退職を回避できたか

一体どうすれば退職を回避できたのでしょうか。

もし、このケアマネージャーの職場に理解のある上司や先輩がいれば、どうだったでしょうか。

精神面・技術面で色々なフォローが受けられることを期待できますので、着実にメンタルを回復させることが出来るはずです。

すなわち、退職を回避することも可能だったということです。

職場はしっかりと選ぼう

燃え尽き症候群で退職したくないのであれば、次の2つが最も重要なポイントだと思います。

「全ての介護業務を真面目にやりすぎない」

「職場をしっかりと選ぶ」

ということです。

 

特に施設を間違えないということは重要です。

理解がない上司や頼れる先輩がいない悪い職場でやせ我慢をし続けるのは辞めましょう。

 

介護の世界でこれからも仕事を続けたいのであれば、最初の施設選びは慎重に慎重を重ねるべきであるとも言えますね。

良い上司・良い先輩に恵まれるには、まず良い施設に入ることが大切ですから。

もし、今現在職場に問題を抱えているのであれば、できるだけ早急に転職活動に取り掛かるべきです。

今すぐ転職活動を始めたとしても、一般的に次の職場で働き始めるまで3ヶ月以上かかるので、なるべく早くとりかかる方が良いと思います。


以上、燃え尽き症候群で退職してしまう原因や、そうならない為に必要な考え方のお話でした。

参考になりましたら幸いです。