たまにお見舞い来て文句言いまくる家族。胃ろうを拒否して気管切開に..

今から十年位前の話です。

当時、療養病床のある病院で介護士をしていた私は、当時の所属長から相談員も兼務してほしいと頼まれました。

その話を聞いた時、自分には無理かもしれない、と思いましたが、当時よくしてくれた上司の顔を立てるためにも期限つきで引き受けました。

さて、療養型病院でよく見かけるのが「たまにお見舞いにくるだけなのに文句ばかり言って帰る家族」です。

今回はそのエピソードをいくつか書いてみたいと思います。

クレーマー家族のこと

私が最初に担当した患者さんの家族もそのパターンでした。

その70代男性患者さんは、パーキンソン病を患い、在宅で同じ年くらいの妻と二人で生活されていました。

お二人には、息子さんがいらっしゃるようですが遠方に住まわれ、時々家族を連れて帰省する程度とのことです。

介護は看護師の資格を持つ奥さんがされていました。

誤嚥性肺炎で急性期病院に入院され、療養のために私が勤務していた病院へ転院されたのですが…

最悪なクレーマー家族でした。

どうしても口から食べさせたい

医師からは

「口から食べることはできない」

「胃ろうにしましょう」

と説明されましたが、奥さんは納得できない様子。

しきりに

「私は〇〇病院で看護師長やっていたからわかる」

「食べさせないのは非人道的」

などと言って、勝手に食べ物を持ち込んでは

「ほら食べられるでしょ」

と言われます。

患者さんご本人は激しくムセ込んでいるのに。

誤嚥性肺炎が頻発

案の定、誤嚥性肺炎を頻発しますが、それも奥さまに言わせると「病院の管理が悪いから」だそうです。

ある時、息子さんが帰省されお見舞いに来られていました。

医師をはじめ関係者は、やっと話が通じる人が来た、息子さんから説得してもらおう、と思っていました。

しかし、その息子さんがまた酷いクレーマーだったのです。

息子、お前もか..

息子さんは製薬会社の営業をしているらしく、医師が説明をするたびに「私は〇〇大学の先生を知っている」

「一緒にゴルフする中だ」

と話しています。

説明をしていた医師も、立ち会って記録を取っていた看護師も呆れ顔。

しまいには、

「在宅ではその程度の誤嚥は関係ない」

「都会の病院では考えられない対応だ」

などと言う始末。

その後も、たまに来ては牛肉やシャンパンなど持ってきて飲み食いさせていました。

奥さん暴走。元看護師ってそんなに偉いの!?

一方、奥さんも絶好調でクレームレベルがエスカレートしていきました。

奥さんは元看護師を振りかざし、勝手に他の患者のアラームを消しては

「来るのが遅い」

と怒鳴り散らす始末。

みんな困っていました。

責任は病院側にあるらしい

これでなにかあったら自己責任…

とはいかず、結局気管切開し酸素いれることになっても「なぜこうなったんだ」

と病院に責任をおしつけてきました。

結局、その患者さんはその後すぐに亡くなったのですが、亡くなった後の息子さんと妻の晴れたような表情を見てゾッとしたのを覚えています。

その真意は分かりませんけどね..。

 

今こそ、私は一言その家族に言ってやりたいです。

「そこまで言うならお前が見ろ」と。

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